ワイキキの4つのシェラトンホテルの従業員が26日、コンシェルジュ・サービスの外部委託を計画するホテルオーナーに反発し、ストライキを決行した。
従業員を代表する労働組合『ユナイト・ヒア・ローカル5』と、ロイヤル・ハワイアン、モアナ・サーフライダー、シェラトン・ワイキキ、シェラトン・プリンセス・カイウラニの4つのホテルの従業員2400人中2300人が、ロイヤル・ハワイアンの10人のコンシェルジュ担当職員の呼びかけによりストライキに参加した。
ローカル5の広報担当パオラ・ロデラス氏によると、4ホテルのオーナーであるキョーヤ・ホテルズ・アンド・リゾーツが、2月1日からコンシェルジュ・サービスを地元企業のプリーザント・ホリデイズに委託すると発表。その決定に対し4ホテルのコンシェルジュ職員50名が組合に加入したという。
ロデラス氏はロイヤル・ハワイアンのコンシェルジュ職員11人中10人がストライキの実行を決意し、組合に加入している4ホテルの従業員のほとんどが支援を決めたと話す。「外部委託が職を失わせ家族に影響を及ぼすと言うメッセージを強く訴えられたと思います」と同氏。
キョーヤ社は26日に声明を発表。同社はコンシェルジュやアクティビティ、ダイニング・サービスを提携企業を通して提供することを厳密に検討し、ホテル従業員を支え宿泊者に提供するアクティビティを充実せるために、昨年夏にプリーザント・ホリデイズとの契約を決めたと明かした。
(日刊サン 2018.02.03)
「ハワイや全米の他のホテルでも、この種のサービスを提携企業に任せることは一般的な慣行となっています」と同社。
キョーヤ社は、影響を受ける42人の現従業員に対し少なくとも2年間の雇用を保証し、特別手当も申し出ると話す。対象の従業員はキョーヤ社内の空席のポストに異動するか、退職金を受け取ることも可能だと加えた。