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ダニエル・K・イノウエ国際空港の滑走路で13日正午ごろに発見された遺体の身元が判明した。
警察によると、遺体はホームレスの男性で、日本行きの飛行機に乗り込もうとしていたという。
昨年12月にも不法侵入の罪で逮捕されていた。氏名は公表されず、警察は家族との連絡を試みていると述べた。
遺体が発見された当日は、現場の鑑識のため滑走路の発見現場から800フィートの範囲が数時間閉鎖された。監視カメラはデルタ航空の飛行機が離陸する際に何かが滑走路に転げ落ちる映像を残していた。密航を試みた遺体の男性は、飛行機の車輪格納部に姿を隠していたと見られている。
州の上院議員で運輸委員会副委員長でもあるウィル・エスペーロ氏は、空港当局に対しセキュリティ不備への説明を求めている。
「テロリストの侵入を許してしまう事態もあり得ました。侵入したのが悪意を持った人間だった可能性もあるのです。セキュリティの問題であり、我々のシステムに弱点か抜け道があります。検討するためにもっと情報が必要です」と同氏。
ハワイ州運輸局(HDOT)の広報担当ティム・サカハラ氏は、「HDOTは連邦当局と協力し、ダニエル・K・イノウエ国際空港リーフ・ランウェイ(26L)で1月13日に発見された遺体について事実の検証に努めております。現在進行中の調査で浮上した多くの事実は未確定であり、推測に基づいてコメントする事はできません。私達は安全性を最優先としており、調査結果を基に適切に対応します」と声明を発表した。
(日刊サン 2018.01.27)