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ハワイ王朝転覆から125年 イオラニ宮殿で記念式典

Bynikkansan

1月 28, 2018

最後の君主が降伏しハワイ王朝が滅亡してから125年目を迎える17日に、イオラニ宮殿と議事堂で記念式典を開催。数千人のネイティブ・ハワイアンがホノルルの街を練り歩き、宮殿へ向かった。彼らは普段、主権問題で立場が分かれ争っているが、この記念の日に団結する姿は強い印象を残した。

 

彼らにとってこの日は王朝だけではなくリリウオカラニ王女が陥れられた陰謀について思い出し、ネイティブ・ハワイアンとその文化に迫害が続く不正義に対して集結する日でもあった。

 

当日は州議会の開会式典も重なり議事堂地区の駐車はほぼ不可能で、ダウンタウンの交通は渋滞。オアフ島中から集まった数千人はリリウオカラニ王女の墓地に訪れた。多くが黒い服に身を包み、ほら貝を吹いて祈りを捧げ「私はハワイアンであり自らをそう呼ぶ」「私はアメリカ人ではない」「この地こそが私達の本土だ」と書かれたハワイ王国の旗を掲げていた。

 

行進したグループはイオラニ宮殿で他のグループと合流し、125年前に王国旗が降ろされアメリカ国旗が掲げられたのと同時刻である午前10時45分に、ハワイ王国の旗を掲揚した。

 

『ローヤル・オーダー・オブ・カメハメハ大王1世』のティモシー・ベイリー氏は「125年前に起きた事を決して忘れません。そして今、世界は過去に犯された過ちを正す時が来たと気付き始めています」と集結した人々へ語った。

 

その後フラ、音楽演奏、スピーチが盛り込まれた『オニパ・ア・カコウ』と呼ばれるイベントが盛大に開催され、1993年に行われ2万人以上が参加した100周年記念イベント『オニパ・ア』を思い出させた。 25年前と同様、式典に関連した逮捕者は出ず、警察の出動も起きなかった。

(日刊サン 2018.01.27)