昨年1年間のハワイ内宿泊ユニット数は最高記録を更新し、訪問客数と消費額も6年連続で記録を更新する勢いだ。ハワイ観光局(HTA)が10日に発表した2017年度観光施設統計によると、2017年の宿泊ユニット数は2016年の7万9092室から1.6%増加し、8万336室だった。その半数以上はホテル客室が占めており、Airbnbや同様の宿泊施設は数に含まれていない。
バケレンが急増
観光局は報道会見で「近年、技術の進歩がハワイの宿泊施設にも大きな影響を与え、個人所有の施設を貸すバケーション・レンタルが前代未聞の増加を続けています。独立して管理されるバケーション・レンタルには無許可で確認ができないユニットが多く、それらは観光施設統計には含まれていません」と述べた。
HTAの観光リサーチ・ディレクター、ジェニファー・チャン氏は「もしも全てのバケーション・レンタルを正確に確認し計上することができれば、宿泊ユニット数は統計よりもずっと多いでしょう。全てのバケーション・レンタルを確認し報告できるようになるまで、この種の宿泊施設がハワイ・ブランドのクオリティに与えている影響を完全に把握することはできません」と話す。
この統計は毎年公表され現存施設と計画されている宿泊施設が調査される。報告された5つの宿泊施設のカテゴリーのうち3つのカテゴリーで数字の成長を見せた。ホテル客室数は4万4431室で前年より1.2%増加。タイムシェア・ユニットは1万1062室で3.2%の増加、バケーション・レンタルは1万2659室で3.9%増加した。コンドミニアム・ホテルは0.4%減少し1万875室。アパートメント、ベッド・アンド・ブレックファースト、ホステル等の「その他宿泊施設」は3.5%減少し1309室だった。
ハワイの宿泊施設のうち55.3%はホテル客室が占め、バケーション・レンタルが15.8%、タイムシェア・ユニットが13.8%、コンドミニアム・ホテルが13.5%、その他宿泊施設が1.6%と続いた。
ハワイの宿泊施設のうち47.9%がオアフ島に存在し、その多くはワイキキだった。次いで26.5%がマウイ島、14%がハワイ島、11%がカウアイ島、モロカイやラナイが0.6%だった。
「統計調査の結果からハワイの多種多様な宿泊施設の提供が、世界中の観光客を惹きつけていることが示されています。私達が調査、評価可能な施設の中では、ホテル客室とタイムシェア・ユニットの増加が2017年全体の若干の増加に繋がったと言えます」とチャン氏は語った。