カイルアといえば、2つの小さな島を望むラニカイビーチを思い浮かべる方が多いと思うが、この度オーナーシップが代わり、リニューアルオープンしたロイヤルハワイアン・ゴルフクラブは、カイルアでもコオラウ山脈から続くオロマナ山嶺に隣接した緑深い秘境にある。 公式インスタグラム(@royalhawaiiangolfclub)で “lush mountain views”と表現されている通り、エントランスゲートからドライブウェイに入った途端、起伏に富んだ広大な敷地を包み込むように烈々と立ち並ぶネイティブハワイアンの熱帯植物群に圧倒させられる。車を降りたら、地元の人々から「ジュラシック・パーク」と呼ばれているその一帯を見渡してみよう。風の名地ヌアヌ・パリから森林をぬって流れ落ちる風を受け、天空にこだまする野鳥たちの声に耳を傾けると、ここは普段通りでない、特別なゴルフ体験をさせてくれる場所に違いないという期待がせり上がる。 |
|
360度緑に囲まれた贅沢なプライベート空間を楽しめるクラブハウス |
豊かな自然に囲まれたコース
ロイヤルハワイアン・ゴルフクラブのコースは、世界的に有名なゴルフ場設計者、ピート・ダイとペリー・ダイによってデザインされた18ホールのパブリックコース。アップダウンが激しく変化に富んだ上級者向けの名門コースで、ルアナヒルズ・カントリークラブとして名を馳せていた頃から、数々の著名なプレーヤーを魅了し続けている。クリントン前大統領、オバマ前大統領がプレーしたことでも知られている。
シグニチャーホールは「ポンド」と呼ばれる2番ホールで、グリーンの3/4が池で囲まれたセミアイランド・コースは、訪れるプレーヤーたちの冒険心を大いに掻き立たせる。
ロイヤルハワイアンという名前の通り、このゴルフクラブのある場所は、元はクィーン・リリウオカラニに所縁の深いネイティブハワイアンたちの生活の場だった。彼らに敬意を表し、そこで営まれていたタロイモやバナナなどの畑、ヘイアウと呼ばれる祭祀場跡などは歴史的遺産としてそのまま残されている。
また、生命エネルギーを発散しながらまざまざと生えそびえる南国の植物たちは、よく見ると島の他の場所では見かけない種類が多い。これらの植物は、元からあるハワイの原生植物、そして1800年代末、ハワイに紹介するために集められた世界中の植物が混在したもの。なかなか目にすることができない貴重なハワイアンヘリテージに囲まれた別世界でプレーを楽しめることは、ロイヤルハワイアン・ゴルフクラブだけが持つ素晴らしい特長の1つといえる。
絶景の大浴場で至福のひととき
この個性あるゴルフコースのみならず、リニューアル後にグレードアップされたクラブハウス内の大浴場、レストラン、バンケット会場などの施設も大きな話題を呼んでいる。その中でも1番の目玉は、原生林が眼下に広がる日本式の大浴場。浴場の正面は一面ガラス張りになっており、そこへ一歩入った人々は、ハワイの太陽光を受けながら大向こうに展開されるプリミティブな熱帯雨林の絶景に歓声をあげる。その深緑に溶け込むようにたっぷりとお湯が張られた浴槽は、日本の掛け流し温泉さながら。南国の景色とのコントラストがとても印象的だ。また、お湯加減もちょうど良く、浴用の椅子に座って利用できるシャワー付きの洗い場も設置されている。風呂好きの日本人にとって至福のひとときが味わえること間違いなし。
併設されたドライサウナは若々しい木の香りであふれ、プレー後の際立った心身を芯まで落ち着かせてくれることだろう。
地産地消のこだわりの食を堪能
ロイヤルハワイアン・ゴルフクラブが提供する特別な贅沢は、まだ終わらない。大浴場で疲労回復した後は、開放感ある天井吹き抜けのレストラン「ザ・オレナ」で、地元の新鮮な食材をふんだんに使ったハワイアン・リージョナル・キュイジーヌを堪能しよう。地産地消にこだわり、ハワイ産の新鮮な肉、野菜、果物を使用した料理はリピーターにも定評がある。
毎週金曜日の夜6時半から8時半までは、お酒と美味しいププとともにライブ・ミュージックも楽しめる。至れり尽くせりのサービスに、帰途に着いてからも夢見心地が後をひく。
ウェディング会場としても最適
ロイヤルハワイアンゴルフクラブのクラブハウス内では、雄大なオロマナ山嶺を望む高台の庭で、個性的な自然を背景に贅沢なウェディングセレモニーが行える。360度万緑の眺望、野鳥の声、吹き抜ける風は、大切な日の2人のために用意されたハワイからの贈り物。この空間は2人の新しい出発の舞台としてふさわしく、誓いの儀式に神聖な情景を添えることだろう。また、生命力あふれる南国のバックグラウンドが2人の晴れ姿を際立たせ、より鮮やかでインパクトのあるウェディングフォトを手に入れることができる。それは、家族や友人に受け継がれる想い出深い記念写真として、通り一遍でない美しい演出となるに違いない。
また、花嫁の控え室に加え、挙式に必要なインテリアや備品は全て用意されており、ウェディングパーティを盛り上げるオプションも充実している。クラブハウスには80〜200名を収容できるボールルーム「アリイ」「マウナウィリ」「オロマナ」の3部屋があり、パーティの他、セミナーやミーティングなどのイベントにも利用可能。窓から望む豊かな自然、目的に合わせて選べる椅子、テーブルなどの備品やリニューアルされた内装などが、スムーズなイベントの開催を後押しする。
新生ロイヤルハワイアン・ゴルフクラブでは、現在、クラブメンバーシップの割引プロモーションを実施中(2018年3月まで)。通常1ヶ月250ドルのところを150ドルで提供している。通常は1ラウンドのプレイ料金が、カマアイナが55ドル(週末は65ドル)、ビジターが160ドル。
ワイキキから車でわずか25分。古代のハワイを思わせ、マナを感じさせる秘境に縁取られた格式あるロイヤルハワイアン・ゴルフクラブへ、心を放ち、身体をほどきに出かけよう。 (取材・文 佐藤友紀)
2人の新たな出発に、ハワイの自然が緑の舞台を演出
日本式の大浴場とサウナを完備! ゴルファーだけでなく、一般の方も利用可能になりました!!
男性専用の大浴場とサウナ。男性・女性用ともに緑豊かなハワイの絶景を眺めながらゆっくりと入浴が楽しめる