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ハワイアン・スプリングス社、破産法を申請

hawaiianspringswater.com

 

 ハワイ島の天然水を販売するハワイアン・スプリングスLLCが昨年末、連邦破産法の手続きを申請した。同社の製品は以前ロサンゼルス・ドジャースと日本の読売ジャイアンツの公式飲料水に採用されていた。同社は資産と負債をそれぞれ100万ドルから1000万ドルの範囲でリストアップし、無担保債権者のうち多額の20者の合計額は約400万ドルに達した。最も多額な債権者はドジャースで、68万2000ドルだった。

 ドジャースは2016年11月2日にハワイアン・スプリングス社を相手取り販売協定問題についてロサンゼルス郡上級裁判所へ提訴。裁判は6月25日に予定されていたが、この早期の提訴が倒産申請の引き金になったかどうかは不明。ハワイアン・スプリングス社の破産弁護士を担当するチャック・チョイ氏はコメントを拒否している。

 飲料事業の企業家マーカス・ベンダー氏が創業したハワイアン・スプリングス社のボトリング事業は1995年2月に開始され、販売経路はハワイ州、本土、アジアへと広がっている。ウェブサイトによると、ハワイ島プナ地区のマウナ・ロアの斜面にある水源を所有。水をケアアウにある掘り抜き式井戸から汲み上げ、製品には「地下から汲み上げた天然水だけを使用」とうたわれている。

 同社は2015年にハドリー・トラストからラウリマ・インターナショナルに買収されており、現在のCEOはタミコ・ブロムス氏。従業員は15名。

 

(日刊サン 2018. 1. 13)