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イゲ知事の次年度予算案、歳出額が8億5千万ドル増

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 デービッド・イゲ知事が12月18日に発表した最新の予算案によると、州の次会計年度の歳出額は8億5500万ドル増加し総額144億ドルに近づく見込み。知事はさらに特別予算として約15億ドルの建設費用予算を提案した。この予算の半分を超える8億4400万ドルは高速道路や空港、港を含む交通機関に充当する意向。イゲ知事は追加の建設費用予算によって州建設業界の5520人分を含む、総計およそ1万4000人の雇用が創出されるとし「広範囲な経済的影響」を与えると予想している。

 知事は合衆国下院議員コリーン・ハナブサ氏が出馬を宣言した民主党予備選挙を来年に控えており、住宅、ホームレス、経済問題が選挙戦の主要な争点となるだろう。知事が増加させた歳出予算の中にはホームレス問題への予算が含まれていた。州のハウジング・ファースト・プログラムと早期再入居プログラムの継続のために600万ドル、ホームレスのキャンプの清掃と土地の補修のために500万ドルを追加。さらに知事はホームレス対応と清掃の為に8人の保安官代理を追加するための41万9000ドル、「深刻な薬物乱用障害」を患うホームレスとその家族にカウンセリングを行い支援する費用として80万ドルの支出を議会に求めている。

 イゲ知事政権の広報担当は、今年の会計年度で州の福祉局は3100万ドル近くをホームレス・プログラムに支出したが、この金額には州が負担した取締り対応の費用や保健局のホームレス・プログラムの費用は含まれていないと述べた。

 イゲ知事の発表した予算案には教育局に2400万ドル以上の「戦略的投資」が含まれていた。知事の増加した予算により教育局の一般会計予算は1%未満増加し、来年度は19億9千万ドルとなる。知事は「公立教育を重視する州の姿勢が明確に反映されています」とコメントした。

 

(日刊サン 2018. 1. 6)