アルガンオイルを始め、自然派オイル美容が大人気だ。顔だけでなく全身に使える手軽さと、ケミカルを含まないナチュラルビューティに愛好者は増え続けている。植物オイルのラインナップも豊富で、ローズヒップオイルやマルラオイル、シーバックスオイルなど稀少なシードから絞られたオイルも店頭に並んでいる。 ただ植物オイルは酸化しやすいのが難点だ。その中で唯一、酸化せず、健やかな肌に必要な脂質成分“ワックスエステル”がダイレクトに含まれているのがホホバオイルだ。
スキンケアには真っ先に ワックスエルテルが必要
私たちの肌は、紫外線や酸化、乾燥や有害物質から守るためのバリア器官として存在している。その肌構造は、一番表面の皮脂膜が第1バリア、その下の角質層が第2バリアとして機能している。その2つのバリア層のどちらにも存在し、健やかな肌をキープしているのがワックスエステルだ。
ワックスエステルは皮膚を始め、毛髪や爪、目の角膜など、全身をくまなくガードし、私たちの体を守ってくれている。しかし20歳台をピークに年々減少してしまう。だからスキンケアとして、真っ先に補わなければならないのがワックセステルなのだ。
あらゆる植物オイルの中で、このワックスエステルが含有されているのは、唯一ホホバオイルだけ。ホホバは灼熱砂漠のアリゾナ育ちだから、光にも熱にも酸化しない強い特性を持っている。分子構造が細かく、経皮吸収のスピードが速く、角質層にまで浸透するので、ベタつきは全くなく、オイルなのにさらっと軽い使い心地だ。ニキビが時々できるモデルのリブさんも、「ぜんぜんオイリーじゃない。肌がすごく柔らかになるんですね」とびっくり。
ホホバオイル1本あれば、 全身に使えてうるおいアップ!
ホホバオイルが1本あれば、クレンジングからリフトアップ、マッサージ、パックまでオールラウンドに使える。
まずクレンジング。ホホバオイルには汚れを抱き込む作用があるので、クレンジングオイルとして有効。洗顔後の肌には、ホホバオイルを手のひらに2〜3滴取り、両手を合わせて広げ、体温でオイルを温める。そして手のひらで顔をプッシュアップするようにオイルを入れる。ボディも同じ。手のひらは最高の美顔器だ、体温を上手に使って浸透させよう。そして髪。ホホバオイルを頭皮に垂らし、頭皮マッサージをすると、ヘッドケアになるばかりでなく、顔のリフトアップ効果もある。シャンプー後は、濡れた髪にホホバオイルを。ツヤ、コシのある髪へと誘う。
他の美容オイルを使う場合は、ホホバオイルとブレンドすれば酸化を防ぐことができる。2018年、ホホバオイルでアンチエージングを!
他の植物オイルの天然ビューティ成分
オイル名 | 期待したい予防効果 | 期待できる作用 |
アルガンオイル | 乾燥予防 シワ・たるみ予防 | 保湿効果 抗酸化作用 皮脂腺の分泌抑制 |
オリーブオイル | 乾燥予防 | 保湿効果 ターンオーバー促進 |
セサミオイル | 乾燥予防 ニキビ・吹き出物予防 | 保湿効果 皮脂腺の分泌抑制 |
米ぬかオイル | アレルギー予防 | 保湿効果 抗炎症・高アレルギー作用 |
マカダミアナッツオイル | シワ・たるみ予防 | 保湿効果 アンチエージング |
(取材・文 奥山夏実)