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ワイキキビーチ特別地区開発委員会は、5日夕方、ワイキキコミュニティーセンターで第1回目の協議会を行い、ワイキキビーチの管理方法や開発について公から意見を募った。
ワイキキビーチの長期的な開発資金については、アラワイハーバーからカイマナビーチまでのビジネスオーナーが1年間に支払う税金合わせて60万ドルが充てられる予定だ。
ハワイ大学の海洋学専門家、ドラン・エバーソール氏は「夏期の強い潮流と海抜の上昇により、クヒオビーチへの海水の侵食は進む一方だ」と指摘している。
ワイキキビーチの一部のコンクリート製の歩道が侵食されて海に入り込んで危険な状態になっているため、年間で数百億ドルを支出する観光客が安全にビーチで過ごせる環境を整えることが、重要な課題の1つとなっている。協議会では、その対策として、ビーチの砂を増やすと共に、侵食された歩道の修理などについて話し合いをした。
長期的な開発計画に先立ち、経済調査やビーチでのモニタリング、意見統計、ビデオカメラの設置などが短期的に行われると同時に、各調査にかかる費用の予算設定や具体的な実施計画なども立てられる予定だ。
また、この開発で、州の土地資源局は、1927年に建築された長さ180フィート(約55メートル)、T字型のハワイ王朝の建造物移転を計画しており、移転にかかる資金は75万ドルになる見込みだ。
(日刊サン 2017.12.16)