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ハワイ唯一のボルボ販売店「ボルボ・カーズ・オブ・ホノルル」が、13日、704アラモアナブールバードの販売店の営業を終了した。
同販売店は、1年前からニュージャージーを本拠地とするボルボ販売会社と裁判で争っていた。「ボルボ・カーズ・オブ・ホノルル」の事業を展開する「エンヴィー・ハワイLLC」は、14日、「先週、『ボルボ・カー・USA』からフランチャイズ終了通知を受け取ったことにより、営業終了を余儀なくされた」と発表した。
ボルボ・カーズ・オブ・ホノルル副社長兼ゼネラルマネジャーのジョン・マルティンホ氏は、「我が社は今年、200万ドル以上の赤字を出し、カメハメハ・スクールが所有する土地のリースを契約の継続が不可能になった。また、6月から行なっていた販売特約権の売却営業は不成功に終わった」と述べた。
同氏は、15日までに、9人の従業員が最後の給料を受け取り、健康保険料は今月分まで支払われたと述べた。今年始めの同社の従業員数は52人だった。
エンヴィー・ハワイのオーナー、マイク・フェドトフ氏は「全ての顧客と従業員に対して申し訳なく思っている」と語った。マルティンホ氏は、「『ボルボ・カー・USA』がフランチャイズ終了通知の中で、ホノルル販売店が契約に違反したとしていることは、ボルボ・ブランドの名前及び顧客にとって不利益でしかない」と非難した。
2016年11月、エンヴィー・ハワイは、ボルボ・カー・USAが、長期に渡り実際の販売需要数を遥かに上回る在庫を受け入れるよう強制したとして、同社に対し書面で抗議を行った。同年12月、ボルボ・カー・USAは「標準ディーラー契約を変更した疑いがある」として、エンヴィー・ハワイをカリフォルニア州裁判所で提訴した。この提訴は、今年6月「同訴訟の判決はカリフォルニア州で下されるべきではない」と判断され、却下された。それを受け、ボルボ・カー・USAは、ハワイ州で同じ内容の訴状を提出した。この訴訟の審理は11月に行われる予定だった。
(日刊サン 2017.12.23)