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ワヒアワ在住の夫妻、クジラとカメの骨のジュエリーを販売、起訴される

Bynikkansan

12月 24, 2017

@shutterstock

 

 ワヒアワ在住の夫妻が、6日、アロハスタジアム・スワップミート、スコフィールド・バラックスのマリーン・エクスチェンジ、自宅の計3カ所で、ザトウクジラとアオウミガメの骨で作られたジュエリーを販売したとして、連邦大陪審から起訴を受けた。

 リリアニ、セミイシ“ジェームズ”ムティ夫妻は、これらのジュエリーを許可を取らないままトンガから輸入し、少なくとも1人の日本人バイヤーに輸出した。

 合衆国の絶滅危惧種法では、魚類野生生物局の許可を受けないザトウクジラ及びアオウミガメの標本に対して、取引や保有を禁止し、また価格が350ドルを上回る合衆国の規制や法律、条約などに反する野生動物の販売を禁止している。違反した場合、最大で懲役5年、または罰金2万ドルが課せられる。

 合衆国海洋大気庁では、ほぼ全ての種類のウミガメ及び14種類のザトウクジラのうち5種類を絶滅危惧種と定めている。起訴内容は、ムティが自らが経営する「オールドハワイアーツアンドクラフツLLC」を通し、ザトウクジラとアオウミガメの骨で作られたジュエリーを売却したというもので、州の事業記録には、会社の住所としてワヒワにあるムティの自宅住所が記載されている。

 ムティは、2010年以降、トンガからザトウクジラとアオウミガメの骨で作られたジュエリーを輸入しており、2016年5月までにジュエリー約590品目を輸入した。また、日本のバイヤーに対しては、2015年11月に28品目、2016年7月には106品目を、それぞれ2,518ドル、5,400ドルで売却。2016年12月には、10品目を1,300ドルで違法に売却したとされている。

 

(日刊サン 2017.12.16)