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ホノルル市営のザ・バスのカリヒからワイキキを結ぶ2番路線が3日早朝から24時間運行を開始した。カーク・コルドウェル市長が29日朝、カパラマ・小学校前のノース・スクール・ストリート停留所で報道会見を行った。
「この小さい島に住む百万人近い人々の生活を向上させるために決定しました。カリヒの住民が最終便の時間を気にすることなくワイキキから帰って来られるよう、2番路線は年中無休で24時間運行します」と市長は発表した。
午前2時から午前4時の間も運行させると運営コストは40万ドル増加し、この路線の運行にかかる年間コストは860万ドルになる。17年前から24時間運行を開始したマカハとアラモアナ・センターを往復する40番路線に次ぐ、2番目の24時間路線の誕生となった。「私達はバスシステムをより活発に堅調にするため拡充を真摯に進めていきます。そして車に代わる交通手段を提供する、21世紀の都市であることを明確に示していきます」と市長は加えた。
2番路線はカリヒ・トランジット・センターからミドルストリートを通ってリリハへ、ノース・スクール・ストリートからダウンタウンを経由しカラカウア・アヴェニューを通ってカピオラニ・コミュニティ・カレッジで折り返す。現在平日1日あたり20台のバスが運行し約1万8000人を運んでいる。ザ・バスの上級副社長であるジェニー・レマオタ氏によると、ワイキキからカリヒへ向かう午前2時の最終便は常に満員だという。「24時間運行になって乗客はほっとするでしょう」と同氏。
カリヒを含む選挙区から選出されたホノルル市市議会議員のジョーイ・モナハン氏は運行時間の延長により、交通の選択肢が増え、通勤にバスを利用する家族への心配が減るだろうと述べた。
市の交通サービス局の副ディレクター、ジョン・ノウチ氏は「ホノルルは24時間都市になりつつあります」と語る。同氏は市が24時間運行が可能になる路線を増加できないかバスシステムを見直していると述べた。2番路線と40番路線を乗り継げばマカハからワイキキまでの足となる。
市は2番線と40番線の深夜運行により恩恵を受ける市民は、当該路線のバス停留所から半マイル圏内に住む約33万人に及ぶと見積もっている。
(日刊サン 2017.12.9)