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ホノルル動物園 新しい爬虫類館が完成

Bynikkansan

12月 8, 2017

 ホノルル動物園に20日、変温動物を展示する『エコサーム・コンプレックス』が開館した。グランド・オープニングにはカーク・コルドウェル市長をはじめとする市の職員や学生達が集まり、爬虫類動物を間近に観察した。

 以前この動物園にあった『レプタイル・ハウス』は、何世代にも渡りハワイの子ども達や旅行客へ爬虫類や両生類の知識を与え、その涼しい室内で一息つくこともできた。しかし1964年から開館していた爬虫類館は3年前に閉館。新施設への建替えが始まっていた。  300万ドルを投じた最先端の施設では、亀、蛇、トカゲ、カタツムリ、カエル、サンショウウオ、鳥類等が展示されている。「以前訪れた時よりもずっと良くなっています。前はこんなに広くありませんでしたが、今は動物たちが伸び伸び過ごせそうです」と、ワイキキ小学校5年生のエレウ・ルーキー君。養育されている動物のほとんどは絶滅の危機にあり、動物園は危機にある種を将来施設の中心とするため保護する役割を自負している。

 ハワイの気候のお陰でホノルル動物園は唯一、施設内で絶滅危惧種の両生類の繁殖に成功している。新施設には固有種のカタツムリや蝶類を繁殖させ野生に帰す無脊椎動物繁殖ラボも作られた。「固有種を保護し、その種の知識を子どもや大人に伝えるのは大変重要だと考えます」と、コルドウェル市長は語る。

 ホノルル動物園で新しくディレクターに就任したリンダ・サントス氏は、新施設は動物園が2019年に国家認定機関に申請するために行う多くの改良のうちの1つだと語る。国家認定は市からの資金問題を理由に昨年取り消された。「新施設の完成によって、私達がゲストにより良い経験を提供し動物の福祉も改善するために、展示を近代化し前進する姿が示せると思います」と、サントス氏は述べた。

(日刊サン 2017. 12. 2)