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元ホノルル警察署長と妻の検察官を逮捕

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 過去3年間疑惑にまみれ世を騒がせてきた元警察署長のルイス・ケアロハ被告と副検察官の妻が汚職の罪で逮捕、起訴され20日、連邦裁判官の前に立った。現職の警察官3人と元市長も同じ週に逮捕されている。

 ルイスとキャサリンのケアロハ夫妻は、自宅でFBIに拘束された数時間後に入廷し無罪を主張。2人は各々10万ドルの保釈金を支払い、手をつなぎ首にはレイをかけて法廷を後にした。裁判は12月19日に行われる。

「コミュニティの支援に感謝しています。裁判が楽しみです」と、ルイス被告は記者達に語った。

 

 法廷では連邦検察官が、キャサリン被告の「複数の妨害行為」を理由に保釈金を設けず拘束するよう主張した。

 検察は、同被告が連邦大陪審が進行中に10本の暗号化された異なる電話回線を使用し証人に接触したと述べ、故意に証拠の破壊またはねつ造を行ったと指摘。しかし連邦裁判官は2人の釈放を認めた。

 

「夫妻は私財を増やしホノルルのパワーカップルとしての地位を維持するため、20件の不正、詐欺、妨害行為に手を染め、数十万ドルもの金額を銀行、信用組合、地域から奪い取ってきました。その被害者の中には障がいを持った叔父や98歳の祖母、キャサリン・ケアロハが監護権を取得した2人の子供といった、弱い立場の人間も含まれています」と、合衆国司法長官代理アラナ・ロビンソン氏が報道会見で語った。

「彼らは自らが犯した金融犯罪を隠匿するために、立場上の権力や公職者への影響力を利用しました。警察局のインテリジェンス・ユニットに所属する友人数人も加担しています。全ての人が法の下に平等であり、警察署長も検察官も例外ではありません。警察を揺るがす大事件となりましたが、今日からが新たな始まりだと考えています」と、同氏は加えた。

 

 ホノルル警察署長代理を務めるキャリー・オキモト氏は逮捕について「ホノルル警察と地域全体が傷心を抱いています。今後も連邦の捜査に協力を続けます」とコメントした。

 

 劇的な逮捕ではあったが予想外ではない。オアフの法執行機関で最高の地位に属する被告の汚職疑惑は、数年間に渡り捜査が続けられていた。

 20日の法廷で明らかになった包括的で衝撃的な42ページに渡る訴状で2人は詐欺、偽証罪、共謀罪、証言を改ざんした罪に問われており、キャサリン被告はさらに銀行詐欺、個人情報窃盗罪についても起訴されている。

 

 

(日刊サン 2017. 10. 28)