ハワイに来て驚いたこと―それは物価が高いということ。
ハワイへ来た最初の頃はホームステイをしていたリポーター。ホストファミリーから、「ティッシュは自分で買ってね。」と言われて衝撃を受けた。
日本では5箱パックで200円ぐらいのティッシュ。「えっ?そんなセコイこと言っちゃう感じ?」と思ってしまったのもいたしかたない。
ところが、お店に行って、驚いた。ティッシュが一箱で$2.50。一瞬「鼻セレブ」のような潤いしっとりティッシュなのかも?と思ったが、そのような表記は、箱のどこにも見当たらず、辺りを見回しても花粉症患者らしき人々もいないことから、どうやら「鼻セレブ」はマーケットとしての需要はなさそうだ。
つまり、これは正真正銘、普通のティッシュが、1箱$2、$3するということ。これがハワイの物価の高さを最初に認識した出来事だった。
ハワイに到着して、初めて家族や友達に送ったメールの第一声が「ティッシュが高い」であったことは、悲しきパラダイスの現実である。
前置きが長くなったが、とにかくハワイは物価が高い。それならそれで私たちは賢い消費者にならなければということで、今回は「賢い節約術-レインチェック編-」をお届したい。
ところで、みなさんは「レインチェック」をご存じだろうか?
日刊サン編集部内レインチェック認知度
日刊サン編集部では、およそ50%が「レインチェック」の存在すら知らなかった。「レインチェック」ヘビーユーザーのレポーターとしては、この物価の高いハワイでレインチェックに頼らず生きていけるあなたが羨ましいという気分であるが、ここは一つみなさんにレインチェックを有効活用していただきたい。
「レインチェック(Rain Check)」という単語は、会話の中で使われると、誰かに何か誘われた時に「また誘ってね」という意味でつかわれる。もともとの意味は、例えばメジャーリーグの試合を見に行ったのに、雨がザーザー降ってきて試合が流れた時に配られる「順延券」である。
しかし、それがスーパーマーケットなどお店の「レインチェック」となると雨とは全く関係なく、
セール品が売り切れた場合、再入荷後にセール価格でその商品を買う事ができるチケット
となるのだ。
例えば、今週の水曜日から卵が1ダース$1.99のセールをしているとする。「安い!買いたい!」と思ったが、水曜日はいろいろ用事があって、そのお店に行く時間がない。結局次の木曜日にお店に行ったところ、既に売り切れた後だった。
そこで!
レインチェックの出番である。レインチェックをもらっておけば、セールの期間がすぎて卵が通常価格の$3.99に戻っていたとしても、$1.99で卵を購入することができるのだ。
日本では、セール品が売り切れたら、セールはそこで終了。早く来ないあなたが悪いのよということになってしまう。そのため、人気商品の特売ともなると、開店前からお店の前には長い列ができたりする。しかし、ここハワイでは、このレインチェックのおかげで、人々はセール品のために心を千々に乱すことなく、仕事に専念することができるのだ。なんて素晴らしいシステム。ビバ!ハワイ!(いや、アメリカか?)
それでは、ここでレインチェックが使えるハワイの主要スーパーマーケットを使える度ランキングでご紹介しよう!
使える度No.1 Longs Drugs
有効期限 なし
毎週日曜日にその週のお買い得品が切り替わるLongs Drugs。値引き率の高いお得なセール品は売り切れ率も高いのでレインチェックをしっかりもらいたい。しかもなんと有効期限なしという素晴らしさ!King of Raincheckの所以である。
使える度No.2 ニジヤ マーケット
有効期限 なし
日本の商品が他のお店より断然お得な価格でセールされることがあるので、ちょくちょく覗きたい。ニジヤ マーケットの場合、セール品は豊富に用意されているので、レインチェックの出番はそれほどないかも。こちらも有効期限なしということで2位にランキング!
使える度No.3 Safeway
有効期限 90日間
Safeway Club カードと組み合わせるとかなりお得な買い物ができる。金曜日の$5セール商品にもレインチェックを発行してくれるので、有効期限の長さと併せて3位にランクイン!
使える度 No.4 Don Quijote
有効期限 1か月
日刊サンの愛読者なら多分Don Quijoteに行く頻度はかなり高いはず。広告に出ているものなら生鮮食品でも、レインチェックを発行してくれるのがうれしい!
ランキング内にも使えるお店がいっぱい
Kmart 有効期限 1か月
Times Supermarkets 有効期限 30日間
Foodland 有効期限 30日間
Walgreens 有効期限 30日間
ちなみに
Walmart、Whole Foods Market、Down to Earthではレインチェックは発行していない。
レインチェックの発行の流れ
レインチェックは広告に掲載されている商品が売り切れている場合のみ発行してもらうことができる。
商品が棚にないことを確認したら、レジの担当者か、カスタマーサービスのカウンターに行って、レインチェックをくださいとお願いしよう。
(ちなみにLongs Drugsではレジの担当者、Don Quijoteでは、カスタマーサービスのカウンターで、Safewayではレジとカスタマーサービスの双方で発行してくれる。)
担当者が在庫の確認をして、商品がなければレインチェックが発行される。
レインチェックの使い方
1.有効期間内のいつでも、商品が入荷した頃を見計らって、お店にいく
2.レジで、商品と一緒にレインチェックを提出
3.晴れてセール価格で商品を購入!
ハワイではセール時の商品の価格の下げ幅が大きい。ひどい時にはレギュラー価格の半値になったりする。だから、やっぱりセール品を狙いたい。一つの商品につき、$1安く買ったとする。一週間に10品買ったとして、$10お得。これが年間になると52週で$520である。$520なら、相当ハイエンドなレストランに行けそうだし、ちょっとしたブランドバッグも買えそうだ。確実にセール品ゲット。これが物価高のハワイを生き抜く一つの節約術。とすれば、是非レインチェックも活用してほしい。