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ワイキキ沖で漁船が座礁、乗船の20人を救助

Bynikkansan

10月 25, 2017

Nikkan San

 

 

79フィートの漁船が10日、ワイキキのカイマナ・ビーチ沖数百ヤードの地点で座礁した。報告を受け同日夜間には、沿岸警備隊とホノルル消防局が19人の船員と船長を救助。怪我人は出なかった。

沿岸警備隊によると座礁したパシフィック・パラダイス号は、アメリカ船籍を持ちホノルルを母港とする長距離漁船。12日午後の報道会見によると、船体には2700ガロンのディーゼル燃料、55ガロンの潤滑油と油圧オイル、4つの船舶用電池が残されているが、海上が汚染されている兆候は見られないという。船体から500ヤードを円形に隔離し、安全確保のため進入禁止とした。

除染業者としてペンコ社が出動し、11日と12日に燃料の回収に当たった。13日は午前中に潮位が高くなり座礁から船体を引き揚げるのに適すると判断され、船体のけん引にケイツ・マリーン・サービス社が呼ばれた。

船体の回収作業には州の土地自然資源局、健康被害調査局、緊急対応課、アメリカ海洋大気庁も参加。しかし周囲にサンゴ礁が広がる浅い海域で1時間に及ぶけん引作業は難航し、引き揚げ作業は完了できなかった。

翌日14日には船体から発火し、午前10時から1日中炎上し続けたため、けん引作業は一時中断された。ホノルル消防局が15日、ヘリコプターより消火作業を実施。当局は座礁と炎上による周囲の海水及びサンゴ礁への影響を調査中だと述べた。

 

 

(日刊サン 2017. 10. 21)