4月は、2015年に入ってから観光客支出額と観光客数が前年比を上回った2度目の月となった。増加の主因はアメリカ国内と日本からの観光客によるものである。
ハワイ観光局が5月28日に発表した予備統計によると、観光客の総数は前年比2.3パーセント増の677,754人。観光客支出総額も5.4パーセント増加の12憶ドルとなった。
同様に、ハワイへのフライトの座席数は、前年比8.9パーセント上昇し、978,585席だった。
航空便による観光客数は、4.1パーセント増加の665,393人で、クルーズシップの観光客の46.6パーセント減を相殺している。
今年最初の4か月間における州全体の観光産業の結果は、他の観光地と強い相関関係がみられるとアウトリガー・エンタープライズ・グループのバリー・ウォラス・ホスピタリティサービス上級副社長は述べている。しかし、ハワイはアメリカのメジャーマーケットエリアや競合するアイランドリゾートをリードしている一方で、ハワイ全島のホテル経営者は活気のなさをなんとか持ちこたえている状態だとウォラス氏。
「今年は、観光客数が前年をわずかに上回ることになると思いますが、多くのホテル経営者は、ホテル産業の今年度の業績を悲観しています。ホテルの需要は明らかに去年よりも減少しており、4月は前年よりも多くの観光客がやってきたのにも関わらず、ホテルには1月・3月・5月のように空室がたくさんありました。ホテル産業は、コンドミニアムやタイムシェア、短期滞在用レンタル施設の増加を引き続き懸念しています。」
さらに、総合的な観光産業の予想によると、観光業は4月に角を曲がったと見られている。
4月のアメリカ西海岸からの観光客数は、前年比7.7パーセント増加の295,683人で、観光客支出にも貢献した。支出額は前年比6.7パーセント増加の4億2420万ドルだった。4月のアメリカ東海岸からの観光客数は、前年比3.6パーセント増加の133,509人。一方、観光客支出額は、2.6パーセント増加の2億4850万ドルだった。
4か月続けて減少していた日本人観光客は、4月に前年比1.9パーセント増加の98,240人を記録。増加の主な原因は、4月29日から始まったゴールデンウィーク中のハワイへの需要の高まりが影響しているとみられる。また、日本の人気バンド、ドリームズ・カム・トゥルーのホノルルコンサートの影響もあった。結婚式のためにハワイを訪れる日本人観光客数も73パーセント近く増加しており、マーケットの活性化に影響した。
しかしながら、時に不利な換金レートと格闘している日本人観光客の支出額は減少し続けており、前年比10.5パーセント減の1億3620万ドルとなっている。