できましたぁ~!『ココナッツオイル・バイブル2』(マガジンハウス刊)。日本で は全国の書店で6月25日から一斉発売し、なかなか好評。取材や撮影でお世話になったハワイのココナッツラバーズのみなさん、どうもありがとうございます!!
表紙はハワイで撮影。でも印刷直前までもめました。
表紙を飾ったのもハワイ。写っているのは、ホノルル在住の関口久子さんと、ノースショア在住のサトエグズマンさん親子。前回、前々回のこのコラムでも紹介した、スリアさんが運営する、“マウナファーム”に行って、ディープなココナッツ体験をした時に撮影したものだ。
ノースショアからはもうひと組、ハッピーココナッツシスターズも登場してくれた。コーエン三姉妹だ。
実は表紙の写真をどれにするか、我々編集サイドと営業や販売サイドは、最後までもめた。表紙にコーエン姉妹を推す声も高く、取次まで巻き込んで議論を重ねた。自分が撮った写真で、これを使いたい、あれを使いたいと言ってくれるのはありがたい限りだけど、本当に印刷直前まで、関係者全員ガチでヒートアップしたので、決まった時は心底ほっとした。で、最後の最後まで表紙候補に残った写真は、“目次”の右上に収められた。
本を手にとったら、3ぺージの “ティナのココナッツ・キッス”の写真を見てみてくださいね。
テッパンでおいしいレシピ、最新エビデンスも究明。
さて、今回の『バイブル』第二弾は、強力にバージョンアップした。というか、かなり突っ込んだ内容だ。
例えば、「トーストにココナッツオイルをつけて食べるのは、もうやめよう!」と提言するのは、アンチエイジング医療の第一人者、順天堂大学教授の白澤卓二さん。ココナッツオイルをせっかく摂るなら、効果を100%生かしたい。それには“糖質制限”が必 要なのだ。
また例えば、予約のとれない料理教室“白崎茶会”を主宰する白崎裕子さんは、「現状の食生活を見直すことなく、ココナッツオイルをプラスするだけではだめ。トランス脂肪酸を含む食用油はマーガリンだけではないし、加工食品やインスタント食品にココナッツオイルをかけても、酸化生成物や添加物が消えるわけではありません」と、体に良い食材を選び、自分の手で調理をすることを強く奨める。
手作りを奨めるからには、誰もが簡単においしく作れなければと、白崎さんのレシピは試行錯誤を重ねて研ぎ澄まされ、ごくごくシンプル、かつ美味至極。写真のトマトパスタなんて、トマトを皮をむかずに半分に切り、ココナッツオイルとニンニク、海塩で煮ただけのソース。だけど半分に切ったトマトの厚み、皮と身の間の旨み、ココナッツオイルのコクなどが周到に計算され尽くされている。
現在進行形で研究が進む、ココナッツオイルの最新エビデンスも究明する、『ココナッツオイル・バイブル2』、ぜひぜひご高覧ください。
(日刊サン 2015. 7. 1)
奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター 『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII 住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。 |