ハワイは全米で初めて、医療用大麻の支払いに現金を取り扱わない州になることが12日に発表された。
大麻取扱い薬局が盗難や他の犯罪のターゲットになるのを防ぐ目的で、10月1日以降は口座引き落としのアプリを使用した支払い方法に限定される。
このアプリ「CanPay」は既にカリフォルニアやコロラドを含む6つの州で大麻購入の際の支払い方法の選択肢の1つとして導入されている。
ハワイの8つの公認取扱い薬局は信用組合セーフ・ハーバー・プライベート・バンキングと口座を開設。消費者はアプリに当座預金口座を登録し、支払い額はセーフ・ハーバーへ送金される。医療用大麻を購入する患者がスマートフォンを持っていない場合でも、メールアドレスとパスワードでCanPayのアカウントを作成可能。薬局に設置されたタブレットでログインして支払いができる。
州の金融庁長官アイリス・イケダ氏は、現金での支払いを希望する人への対応は未定だと話す。
「可能な限り10月1日からのキャッシュレス化を目指します」と、加えた。
当座預金口座を持たない人のためにプリペイドカードを導入するかも検討中だという。
マリファナ・ポリシー・プログラム審議会委員のベッキー・ダンスキー氏は、大量の現金の取扱いに代わる案が生まれた事を評価する一方、ハワイのプログラムが特定のシステムに依存する事でハッカー攻撃やシステム会社が倒産した場合のリスクを懸念していると述べた。
(日刊サン 2017. 9. 23)