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ハワイ山形県人会、毎年恒例の芋煮会開催

Bynikkansan

9月 23, 2017

山形県人会のメンバー

 

 

ホノルル市の真言宗ハワイ別院で、9月12日、ハワイ山形県人会主催の芋煮会が催された。毎年恒例の芋煮会は今年で11回目。県人会会員を始めとする約40名の参加者たちが、山形県の秋の名物料理,芋煮を通して交流を楽しんだ。

サトイモの収穫祭がルーツといわれる芋煮会は、北関東や東北地方で盛んな秋の季節行事で、河川敷やキャンプ場など野外で行われることが多い。会長の齋藤譲一さんは「去年までは山形県人会の芋煮もアラモアナ公園で行なっていたが、突然雨の降ることが多いハワイでは天気が心配なため、今年は真言宗ハワイ別院の社交室をお借りした。快く場所を貸してくださったお寺の方に感謝しております」と語った。

ハワイ山形県人会会長 齋藤譲一さん

 

芋煮とは、サトイモを使った鍋料理のことで、地域によって具や味付けなどが異なる。山形風の芋煮は、出汁、醤油、みりん、酒をベースとした汁に、具としてネギ、こんにゃく、牛肉、サトイモが入っている。今回の芋煮の材料は主にハワイ産のものが使用されているが、こんにゃくは副会長の馬場章子さんが日本から材料を取り寄せて手作りしたもの。馬場さんは「こんにゃく作りは大変手間がかかりますが、やはり普通よりも美味しいものができあがります」と語った。

山形風の芋煮

 

会では、芋煮の他に山形県のブランド米「つや姫」を使用した巻き寿司なども用意された。この粒が大きく香りと粘りに優れた「つや姫」をハワイでも広めようと、11月3日、4日の2日間に渡り、山形県とJA全農山形が主催する「山形県産米つや姫プロモーション」がオアフ島で開催される。プロモーションの打ち合わせのため山形県から来布し、今回の芋煮会に参加した全農山形農業支援統括部山形ブランド推進課課長の鈴木政宣さんは「今回のプロモーションでは、つや姫を販売している店舗で一口大のおにぎりを配り、試食販売を行う予定です。また11月4日には、全農山形の長澤豊会長が挨拶をすることになっています。開催場所は、決まり次第告知します」と話した。

用意された食事を楽しむ参加者たち

 

食事の後、会場には山形民謡が流され、参加者全員がすげ笠に赤い花飾りがついた花笠を手に取り、山形の「花笠まつり」で踊られる花笠音頭を踊った。山形県人会の会員たちにとっては懐かしい花笠音頭が終わると、会場からは拍手が沸き起こり、芋煮会は和やかな雰囲気の中で幕を閉じた。        

浴衣姿で花笠音頭を踊るやまがた特命観光・つや姫大使の佐竹なおみさん、ともみさん姉妹

 

花笠音頭を踊る参加者たち

 

(取材・文  佐藤友紀)