@PIXTA
州が所有するケワロ湾の小船用ハーバーは老朽化が進む中、長く修繕が行われていなかったが、ついに9月1日から予算2千万ドルの改修作業が始まった。
144の係留バースの全ての埠頭を改築し、新たに70のバースとセキュリティゲート、照明、カメラ、給油用ドックを増設する予定。3年間の改修計画の第1期では海側の2つの埠頭の工事を行い、現在係留中の40艇をアラ・ワイやケエヒのハーバーに移動させる。70艇分の係留バースの追加も第1期に着工し、第2期の工事の際に移動が必要なボートの停泊に対応させる。
1975年からボートをケワロ湾に停留させているトム・ウールフさんは、メンテナンスの必要性はずっと感じていたが、改修後の係留料金が心配だと話していた。
ハーバーを管理するハワード・ヒューズ社は州の規定に則り、係留料金を30%値上げする予定。娯楽用とチャーター用の船体の月極の係留料金は艇長1フィートあたり13.40ドルから17.40ドルに、漁業用船体は6.70ドルから8.70ドルとなる。ウールフさんの場合、1カ月の係留料金は現在の737ドルから957ドルに。
ハーバー利用者の多くは大規模改修に伴う値上げは過度で不公平であり、停泊する場所を変えるか閉業を迫られる可能性もあると話している。
ケワロ湾は1920年代から利用が開始され、かつてはハワイのカツオ漁の本拠地として栄えていた。州の運輸局が1959年に管理を始めたが、2007年には3分の1にあたる127のバースが利用基準に達しない状態となっていた。
(日刊サン 2017. 9. 16)