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ハイク・ステアーズに特別警備官を配置

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「天国の階段」としても知られるオアフ島の絶景ポイント、ハイク・ステアーズへの立入りの取り締まりが厳重化される。

水道局はハイク・ステアーズに登ろうと違法に私有地へ立ち入るハイカーを取り締まるため、特別任務警察官を雇用。当局は警備官が配備される場所や日時の情報は公開しないが、8月中頃からホノルル警察から少なくとも1名が近隣で任務にあたっていると明かした。

これまでに徒歩や車両で立ち入ろうとした900人を阻止し、様々な交通法違反を12件検挙している。

ハイク・ステアーズへの進入路に隣接した住宅の住人は「早い時は早朝2時頃から車が方向転換する音が聞こえてきます。そして車のドアが閉まる音、盗難防止アラームの音、話し声や音楽も」と話す。

周囲の住民は4000段の階段の取り壊しを望んでいるが、1987年に閉鎖されたハイク・ステアーズの処置は水道局のが環境影響評価書が完成するまでは未定のままだ。早くても来年の春以降になると見られている。

水道局は警備の強化がハイカーの違法な侵入の取り締まりに効果を発揮すると考えており、侵入者には最大1000ドルの罰金、奉仕活動、さらには禁固刑が科せられる場合もある。

一方、団体『フレンズ・オブ・ハイク・ステアーズ』と、所属するバーノン・アンズデール氏は、通行路を管理してトレイルが一般開放されるよう望んでいる。同氏は絶景を楽しもうとしているハイカーを罰するのは正しくないと主張し、「ステアーズは貴重な資産であり、合法的に楽しめるよう解放されるべきです」と述べた。

 

 

(日刊サン 2017. 9. 16)