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24億ドルの鉄道予算追加法案、上院を16対9で通過

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予算を大幅に超過したホノルルの鉄道計画は予算追加法案が上院を通過し、1つの大きなハードルを乗り越えた。上院第4号法案は30日に16対9で可決され、1日に閉会した1週間にわたる特別議会で24億ドルの追加予算法案に決着が付いた。票決前、反対派は学校、病院、ホームレス、低価格住宅等、鉄道より先に予算を使わなければならない問題があると主張。

一方、鉄道への予算追加支持派は鉄道管理への不満や怒りが高まっており、ハワイ最大の公共事業を後戻りできる段階ではないと支持の姿勢を貫き通した。

鉄道計画で市はオアフ島西部の住民へ通勤手段を提供し南岸で発生する渋滞を解消、鉄道路線20マイルを中心に都市開発を進める狙い。しかし、この3年間で予算は膨れ上がり市の予算は枯渇。当局は現在、融資額を含めて100億ドルの費用がかかると見積もっている。

カーク・コールドウェル市長は鉄道計画のストレステストや上院第4号法案の予算額についてコリーン・ハナブサ上院議員ほか議員達と衝突。第4号法案の可決が確実となった30日、特別議会の結果を諦めたような表情を見せた。

「法案は可決するでしょう。アラモアナまで敷設するのに十分な額であることを願います」と市長。ハナブサ上院議員は、4号法案では鉄道完成に6~9億ドル足りないとする市長の主張に懐疑的であると明かした。

「市長が予算を望むのは理解できます。しかしその金額を負担しなければならない人がいるのを忘れてはなりません」と同議員。市は鉄道計画の資金解決策を9月15日までに提出しなければならない。上院議員の反対派の中には、ホテル税の増税に関して公聴会を開いてない等、法制定に際し十分に市民の意見を取り入れていないと指摘する意見もあった。

可決された予算案には鉄道計画の出費を監視する手段として、市が鉄道計画業者への費用を支払えば、州へ消費税とホテル客室利用税の税収の払い戻しを要求できると条件が加えられた。

 

(日刊サン 2017. 9. 9)