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カワナナコア氏、資産の不正管理で弁護士を告発

@PIXTA

 

ハワイ王家の継承者であるアビゲイル・カワナナコア氏が、同氏の弁護士が財産を不正に管理しようとしていると、自筆の書簡で表明した。キャンベル・エステートの相続人であるカワナナコア氏は現在92歳。6月に病を患い、遺言検認裁判所の裁判官は弁護士のジム・ライト氏をキャンベル・エステートの管財人に任命した。ライト氏は、2人の医師によってカワナナコア氏が自身で財務管理ができない状態だと判断されたと述べていた。しかし、カワナナコア氏は12日に報道にあてた自筆の手紙でこの主張に反論。文面には「私は軽度の心臓発作を起こした後、元気に過ごしています」と記されていた。さらに「私の意思を尊重せず、対応を誤ったので」ライト氏の解雇を決めたと述べた。元ハワイ州司法長官のマイク・リリー氏はこの手紙を本物だと認め、管理権限のカワナナコア氏への返還を訴求する代理人となった。キャンベル・エステートの資産は2億ドル以上と見積もられている。

書面ではカワナナコア氏の長年のパートナーでもあるベロニカ・ワース氏への感謝も綴られており「ワースがいなければこの非道な違反行為は正されることが無く、私のハワイの人々をサポートするという使命を遂げる事が出来なくなっていたでしょう」と述べられていた。

ライト氏は12日に「クイーンズ・メディカル・センターの神経科医と、カワナナコア氏を15年診療している担当医が彼女が財務管理ができない状態であると診断しました。私はこの事実を受け、金銭の悪用を防ぐ目的で同氏が作成した信託文書の指示通りに行動しました。カワナナコア氏は機会を狙う人々から悪意のある干渉を受けています。今まで以上に同氏には遺言検認裁判所の保護が必要です」と声明を発表し自身の行為の正当性を訴えた。双方の主張は今後、遺言検認裁判所の法廷で争われる予定。