ハワイの訪問者数と消費額は13カ月連続で増加を続けている。7月は月別の数値でも半年間の数値でも新記録を達成した。27日にハワイ観光局が発表した速報統計によると、7月の訪問者数は4.5%増加し83万5918人、消費額は3.7%伸び14億ドル。アメリカ西海岸、東海岸、日本、カナダからの訪問者が増加し、日本とカナダ以外の海外からの客足とクルーズ船の訪問者数は減少した。
今年半年間を総計すると、訪問者数は4.3%増加し460万人、消費額は8.7%増加し84億円に上った。月別の数値も半年間の総計でも、州の産業経済開発観光局が予想した年間訪問者数910万人と消費額160億2千万ドルのペースを上回る勢い。ハワイ観光局と産業経済開発観光局 は8日に年間予想数を見直す予定。観光局CEOのジョージ・シゲティ氏はこの半年間で「ハワイの経済は強化され州税の税収額は7830万ドル増加し9億7600万ドルに達しました」と述べた。
「数字が本当に素晴らしく、信じられない程です。既に2017年は予想を超えて好調ですし、2018年の予約状況も順調で過去3年間で最高の滑り出しです」と、ハワイ最大の旅行卸売業者プレザント・ホリデイズ社のCEOは話す。オアフ、カウアイ、マウイ、ハワイ島でも7月と半年間の総計で訪問者数は増加を記録した。
観光業界コンサルタント会社のチャーチル・グループのオーナー、エリザベス・チャーチル氏は、今後航空便の充実により観光業界の成長が底上げされるが、宿泊施設等受け入れ側も同調していく必要があると話す。そして望ましく持続可能な観光の成長について議論が必要となると いう。
「観光業界に携わるプロとして、地元社会と観光客の両方が楽しめる場所を持つ必要があると考えています。観光業界の持続可能性について見つめなおす必要があるでしょう」と同氏は述べた。