ハワイの海や自然をモチーフにした個性的な作品で注目を集めるサラ・カードル(Sarah Caudle)のポップアップ・ギャラリーが、ロイヤル・ハワイアン・センターで開催されている。
サラ・カードルはジョージア州出身。カレッジでデザインを学んだ。家族とサウスカロライナへ旅行をした際、目にした海の持つ神秘的な魅力にとりつかれた。そしていつしか海に囲まれた場所で暮らしたいと思い始め、4年前にオアフ島に移住した。
アーティストとしての個性を前面に出しつつも親しみやすさを感じさせるサラの作品は、ウッドパネルにアクリルと樹脂を用いて製作されたもの。そこには、彼女が目にした海の色や波の動きの全てが四角いパネルの上に集約されているかのような密度の濃さがあり、一度目にしたら立ち止まって見ずにはいられない。
一方で、決して押し付けがましくない主張と流れるような魅力が醸し出され、作品中の海原が今にも波打つかのような快い錯覚を創出している。これは、彼女の技巧的な筆使いと卓越した色や形に対するセンス、そして限りない海への興味が融合し、作品として昇華されていることの証と言える。
彼女の作品は、観る人に海の魅力を再発見させてくれる
また、彼女の作品はそれぞれ特定のビーチがモチーフとなっているが、ビーチの名前は敢えて発表していない。これについてサラは「作品を観る人の閃きとイマジネーションに任せるという意味がある」と語った。 そんなサラの作品が、8月4日からワイキキのロイヤル・ハワイアン・センターに展示され、訪れる人々の関心を集めている。展示作品は購入も可能。この機会に足を運び、彼女の表現する全く新しい海の魅力を見出してみてはいかがだろうか。
【日時】 8月4日(金)〜9月30日(土)
【場所】 ロイヤル・ハワイアン・センター B館3階 (HIS横)
【作品に関する問い合わせ】 電話(808)922-0588
【Eメール】 [email protected]
【ウェブサイト】 sarahcaudleart.com
(取材・文 佐藤友紀)