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空港の業務に支障がないとされながらも、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港の地下では10年以上前から浸水が確認されている。
州の運輸局は、国際ターミナルと国内線到着棟の地下浸水の発生源の究明と対処方法を模索するため、エンジニアリング企業のオーシャニット・ラボラトリーズ社と50万ドルの契約を承認した。運輸局の広報担当ティム・サカハラ氏は、この金額には工事費用は含まれておらず工事の完遂までにはもっと費用がかかるだろうと話す。
地下エリアの浸水は空港職員があらゆる対処を試みても止まらず、州当局は排水ポンプを設置。サカハラ氏は浸水の発生が断続的であるため、浸水量は不明だと述べた。空港の地下は1973年に海面より低い位置に建設された。海水の流入を防ぐためライナーで裏打ちされたが、老朽化により浸水が起きたとサカハラ氏は予想している。
「浸水の解決と原因究明のために取ろうとしているプロセスは非常に複雑です。床を剥がすことなく、何とか浸水の原因箇所を突き止めようとしています」と同氏。
浸水は地下の換気のため巨大なファンが設置された室内で発生しており、コンクリートの床にひびが入るような損傷は見受けられないという。サカハラ氏は「人の出入りの多い場所でもなく、あらゆる意味で浸水の影響は大きくありません」と述べ、海面上昇の影響と関連性があるとは考えていないと加えた。