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ホノルル市、車内の喫煙禁止法案が浮上

@PIXTA

 

ホノルル市議会で26日、18歳未満の未成年者を乗せた車内での喫煙を禁止する法案が提出された。この法案70号はブランドン・エレファンテ議員と、ロン・メナー議会委員長によって提出され、電子タバコも禁止対象に含まれている。「車内における受動喫煙はフロントシートでもバックシートでも、アメリカ合衆国環境保護庁が定めた空気汚染度の許容制限値よりも10倍も高い汚染度が計測されたことが判明しました」と、エレファンテ氏が述べた。

法案は、喫煙や受動喫煙による健康阻害を指摘する賛成派と、過剰な条令だと主張する人達の間で議論となる事は確実だろう。

ハワイ郡は同様の条令を2010年から施行しており、カウアイ郡では2016年7月から13未満の子供がいる車両内での喫煙を禁止している。州全体での禁止法案の樹立は失敗に終わっている。最近終了したばかりの州議会では、州法案261号は上院で可決されたが、下院で聴聞会の開催には至らなかった。エレファンテ議員のスタッフの調査によると、合衆国全体では8つの州とプエルトリコが州全体で未成年者と同乗時の車内での喫煙禁止条令を施行しており、郡や市が施行している州は5つあるという。

アメリカ肺協会のハワイ支部でエグゼクティブ・ディレクターを務めるカハラ・ハウザー氏は、同組織は法案を全力で支持すると発表。

一方、ハワイ喫煙者同盟で副委員長のマイケル・ゼンナー氏は「子供の前で喫煙するのは、思いやりに欠ける親だけです。法案賛成派は正しい行動を取る親を考慮せずに、一様に罰しようとしています」と話す。さらに、電子タバコが人に害を及ぼすという確固たる証明はなく、禁止対象に加えるべきでないと加えた。

法案は8月の定例議会から審議が開始される予定。ホノルル市議会は2013年に市の公園と公営バス停留所の付近での喫煙を禁止する法案を可決している。