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道路横断時のスマートフォン等携帯電子機器の操作に罰金を科す法案が12日、ホノルル市議会で7対2で可決された。反対の姿勢を取ったのは、アン・コバヤシ議員とアーニー・マーティン議員。
この第6号法案は、道路を横断する歩行者の携帯電話、ポケットベル、タブレット、ノートパソコン、携帯ゲーム機、デジタルカメラの操作を禁止する。違反行為が見つかった場合には100ドルの罰金が科せられ、3度目の違反時には最大500ドルの罰金となる。なお、オーディオ機器の使用は禁じないため、今後もヘッドホンで音楽を聴きながらの通行は問題ない。
2016年の州知事幹線道路安全協会の調査によると、歩行者が関わる交通事故が急増している。去年は6000件近く報告され、ここ20年間で最も多い件数だった。2015年の歩行者が関わった交通事故の報告数は2010年と比べて25%も増えている。
研究者は、立証するのは難しいとしながらも、運転手や歩行者が電子機器によって不注意になっていることが要因として考えられると話す。
第6号法案賛成派は歩行者や自転車利用者が道路上でより責任を持って行動するだろうと考える一方、法令にまでするのは押しつけがましく、地方政府が出しゃばりすぎた例の1つになりかねないという声もある。ホノルル警察は法案を支持すると表明している。可決されたこの法案は、カーク・コールドウェル市長の調印を待つのみ。法として制定されれば実際の施行は10月からとなる見込み。
(8/1更新)
カーク・コールドウェル市長がこの条例に署名し、10月25日から施行されることになった。罰金は当初の案から修正され、初回で15~35ドル、2回目は35ドル~75ドル、3回目は75ドル~99ドルとなった。処罰の対象は横断歩道で携帯電話やゲーム機、パソコンなどの操作や閲覧となり、通話や音楽を聴くことは問題ない。
(日刊サン 2017.7.12〜18 週間ニュースダイジェスト)