2011年に起きた津波を起因とした太平洋に生息する鳥類への影響は、野生環境にとって楽観視できないことが最近の研究で明らかになった。 発表された研究レポートのタイトルは「東日本大震災の津波の教訓:島に生息する鳥類の保存優先度決定モデル」で、津波により27万5千以上のクロアシアホウドリ、コアホウドリ、シロハラミズナギドリの巣が流されたと書かれている。
さらに、津波は長期間の海面上昇を引き起こし太平洋全域で巣が環礁や小さな島ではより内陸に移動していると発表された。 「太平洋の島々に生息する生物の多くは、壊滅的な洪水に対して脆弱です。多くの鳥は島の低い位置に巣をつくり卵を育みます」と、合衆国地理調査所の生態学者、マイケル・ミッチェル・レイノルズ博士は話す。 「今回の研究結果で、津波のような突然起きる災害や長期間の海面上昇が鳥類にリスクを与え、高い標高に繁殖地を作る機会となると判明しました」と博士はまとめた。