ハワイが年々観光客の数を増やし、その宿泊施設料金が高騰する一方で、AirbnbやHomeAway、VRBOなどのバケーションレンタルオンラインサイトの台頭により、旅行者に非合法の部屋貸しをすることで収入を得る人たちが増えている。 居住用物件の賃貸者は、家主から安い金額で部屋を借り、その一部もしくはすべてを旅行者にサブリースしている。もちろん家主の許可を得ていたり、市からの特別な証明書がある場合、賃貸料として収入を得る合法的な方法になる。
しかし、ほとんどの場合はそういった許可は得ておらず、物件所有者の許可なしにバケーションレンタル物件としてユニットをサブリースした賃貸者は立ち退きを迫られるリスクがあり、また、初回1000ドル、何度も違反した場合は最高1日1000ドルの罰金を課せられる可能性もある。
しかしそのリスクを背負ってでも部屋貸しを行う人は後をたたない。1つ目の理由は、オアフ島内で1ベッドルームの物件は通常月額1000〜2000ドルだが、旅行者に又貸しすれば、1週間に1000ドル以上の収入になる。2つ目の理由は、市が違法な使用の証明することがが難しいことが挙げられる。そして3つ目は、違反者は大抵の場合、大きな罰則を受けることはないためである。
多くの不動産関係者は、一般的にサブリースは通常の賃貸契約では許されていないにもかかわらず、至る所で起きていると説明している。市当局のデータによると、2015年と2016年で苦情を受けた数がそれぞれ141件と363件で、出頭命令を出した数が37件と79件、それに対し罰金を科した金額は合計で13,700ドルと13,550ドルだった。今年に入り83件の苦情に対し、16件の出頭命令を出しているが、科された罰金はわずか2000ドルである。 多くの違反者が利用していることで批判の多いAirbnb関係者も、市がバケーションレンタルの条例を改正することを望んでいる。
市当局は議会と協力し、違反者の摘発や罰則を強化する、条例改正の動きを見せているが、そのルールが施行されるまではこの低リスクの行為は減ることは無いかもしれない。
引用先:hulalandblog.com