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LA-ホノルル便搭乗男性を逮捕、戦闘機2機も出動

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ロサンゼルスを出発しホノルルへ向かうアメリカンエアライン31便で19日、搭乗した男性が客室乗務員の指示に従わずコックピット侵入を試み、ホノルル国際空港到着後逮捕される事件が起きた。逮捕されたのはトルコ国籍のアニル・ツヴァン・ウスカンリ容疑者25歳。カリフォルニアとロンドンで映画制作とジャーナリズムを学んでいたという。ウスカンリ容疑者は31便搭乗前にロサンゼルスの空港で制限エリアに侵入する騒ぎも起こしており、現地当局はドラッグまたはアルコールの影響を受けていると断定した。搭乗時には預け荷物も持込荷物も無く、携帯電話とノートパソコン、充電器を持ちポケットに細かな物が入っていただけだった。エコノミーチケットを購入していたウスカンリ容疑者は搭乗後、ブランケットを頭からかぶりファーストクラスのエリアに入ろうとしたため、乗客も乗務員も警戒を強めた。自分が有名な俳優であると口にしたり、ノートパソコンをシートポケットから取り出して座席の下に置き、またポケットに戻す事を繰り返していたという。トイレで他の乗客に怒鳴り散らす事件もあり、機長はコックピットを施錠しレベル1の警戒態勢を敷いた。その後ウスカンリ容疑者は頭にブランケットを巻きノートパソコンを手にして再び席を立ち、機内前方へ歩き出した。しかし乗務員がドリンク・カートで進路をふさぎ、4、5人の乗客が協力して座席へと戻らせた。乗り合わせた非番の警察官も容疑者が座席に留まるよう手を貸した。容疑者はドリンク・カートにノートパソコンを置いたまま戻った為、乗務員はそれが爆発物である可能性を懸念し、機内後方に移動させ乗務員のバッグで囲った。機長は爆発の恐れがあるとして警戒態勢をレベル4まで上げ、機体の高度を5000フィートまで下げた。機長がアメリカン・エアライン・セキュリティに事件を報告すると、ハワイの空軍パイロットが乗ったF-22戦闘機が2機派遣され、ホノルル空港まで31便に追従して飛行した。31便の機体はエアバス321で乗客181名、乗務員6名を乗せ、ホノルル国際空港に午前11時35分に無事に着陸した。ウスカンリ容疑者はホノルルで身柄を拘束され尿検査と飲酒検査を実施。FBI捜査官の供述書によると検査結果は、不安神経症などに用いられる安定剤のベンゾジアゼピンが陽性であり、アルコールや大麻を摂取した可能性が高いとされた。