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人権団体が税関国境警備局に調査要求、日本人聴覚障がい者への不当勾留で

全米市民自由連合(ACLU)は、1月に聴覚障がいのある日本人女性がホノルル国際空港に到着後に拘留され尋問された際に手話通訳者の要求を拒否されたのは違法だとして国土安全保障省に対し調査要求を提出したと発表した。

訴状によると、彼女は1月31日朝にボーイフレンドに会うためにホノルルに到着したが、税関国境警備局員は彼女が以前に学生として滞在していたことからそれについて質問するため別室に連れて行った。彼女は手話通訳者の動向を要請したものの拒否され、何時間もの尋問の間、読唇と筆記だけのコミュニケーションを強いられた。その後、手錠を掛けられ、ホノルル連邦勾留センターで一晩中過ごした。彼女は手を後ろに回されていたため、一切のコミュニケーションを取ることができず、さらに携帯電話を職員に取り上げられたため、空港近くで待っていたボーイフレンドにも連絡を取れなかった。彼女は翌日に帰国を余儀なくされた。

代理人は税関国境警備局は調査の後、訴えに対応する。さらに障がいを持つ旅行者が不当に扱われたことに対し、真摯に受け止めていると発表した。また、職員は障がい意識の適切な教育を受け、障がいを持つ旅行者全員を尊厳と尊敬を持って
対応すると書面で述べた。

写真引用 http://airports.hawaii.gov