パープルケールは“TANIMURA &ANTIE”という農場の袋入り。オーガニックのケールスプラウトは、ほかに”komatsuna”や“MIX”、“DAIKON”もある。
ハワイにいる時、冷蔵庫に必ずストックしてあるのがスプラウトだ。
数ヶ月前までは、シュワシュワとしたアルファルファ&オニオンミックスのスプラウトが大好きだった。しゃぶしゃぶをした肉でスプラウトをたっぷり抱き込み、ポン酢で食べると永遠に食べ続けられそうな気がした。
幸運のスプラウト、 きっと四葉のクローバー。
ローフードの料理教室でクローバースプラウトの海苔巻きを習ってからは、シャキシャキと爽やかなクローバーにはまった。青臭さがなくてなんにでも素直に合う。
やっと双葉になりかけた新芽のクローバースプラウトだけど、ぜんぶ四葉のクローバーになる、幸運のスプラウトだと思って食べるとますます好きになった。
スプラウトは芽吹いたばかりの野菜の赤ちゃんだ。これからすくすく成長するために、ビタミン・ミネラル、タンパク質などを豊富に含んでいるから、天然のサプリメントなんて呼ばれている。
たとえばクローバーは、女性ホルモンに似たイソフラボンの含有率は大豆よりも多いともいわれている。
ケールスプラウトは、 双葉より芳し!
ついこないだ、ドンキーでケールのスプラウトを見つけた。5~6cmの葉っぱのベビーケールは前からあるけれど、写真のケールはカイワレダイコンのようなスプラウト。双葉の先に3枚めの葉が伸びかかっていて、小指の先ほどの小ささなのに、ケール特有のフリルをつけた愛らしさなのだ。
“センダンは双葉より芳し”のいわれのごとく、甘みの中にもケール特有のビターな美味しさがある。これ、甘めの麦味噌で仕立てた豆腐のお味噌汁の、煮えばなに火を止めて、ケールスプラウトをたっぷり放していただくとふくよかな味わい。お勧めです。
だけどアルファルファ&オニオンミックスやクローバースプラウトはなんで日本で売らないんだろう。ケールも最近ぼちぼち、日本でも売られるようになってきたから、これから乞うご期待なんだろうか。
ケールはアブラナ科の野菜でキャベツの原種に近い。ずば抜けてベータカロチンが豊富で、ブロッコリーの約8倍も含まれている。抗酸化作用が高く免疫力もアップするから、朝のスムージーなどでも人気者だ。
ただ、アブラナ科の野菜には、ゴイトロゲンという甲状腺機能を低下させる物質が含まれ、ケールのような原種に近い野菜には特に多いので、大量に生で摂取するには注意も必要だ。加熱すればゴイトロゲンは作用しないから安心。
さて、そして今朝、ケールスプラウトを撮影するためにドンキーに出かけたら、パープルケールなる、美しいケールを発見した!
茎が、それは美しい薄紫色で、みずみずしく甘みがあってお上品。加熱してもパープル色はいかせるんだろうか? どなたか、おいしい食べ方をご存じでしたらお知らせください!!!
奥山夏実 おくやまなつみ●フリーランスライター 『クロワッサン』の特約記者を25年続け、東京を拠点にハワイは毎年、半年ほど滞在。近著に『ココナッツオイルバイブル1、2』、『HAWAII住むように暮らす』(ホノルルの博文堂でも発売中)など。 |