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スパイシーアヒ&いくら丼 $12

 

新鮮な生マグロを求めて、連日ローカル客が押し寄せる大人気店。 2017年秋、ついにアラモアナセンターにもオープン!!

毎朝競りで仕入れた新鮮な魚が店に並ぶ

毎朝3時半には起床し、5時にはホノルル港のフィッシュオークションに参加するというオーナーのサムさん。そこで厳選して仕入れたとびきり新鮮な魚を、アヒ&ベジタブルで食べられるのだ。しかも、こちらの店では、魚の値段が高騰した時でも値段を変えないことをポリシーとしている。「第一にお客様に喜んでもらいたい」と自分が損をしてでも、常に客を最優先に考える「顧客第一主義」を貫いている。毎日、大勢のローカルで賑わっている店内を見渡せば、サムさんの思いが人々の心にしっかりと届いていることは一目瞭然だ。

アメリカで唯一の新鮮なマグロの競り市。一般も見学可能

 

品質を保つためにとった驚きの行動

韓国出身のサムさんは、白身魚の刺身しか食べることのない環境で育ち、マグロを食べたことがなかったという。それから92年にハワイに移住し、最初に働いた日本寿司店で、マグロや赤身魚のことを知り、寿司だけでなく、ハワイの郷土料理ポケの作り方も習ったそう。その後魚の卸売り業に転職し、ホノルル港・ピア38の魚市場の競りに参加するようになる。たくさんの失敗を繰り返し、その失敗から、魚の鮮度やグレードの見分け方、買い方を身につけていった。そんな過去を振り返りながら「失敗した分がまさに授業料だったね」と語る。

それから、競りもだいぶ慣れてきたところで「せっかく新鮮な魚を自分で手に入れられるのだから、それをそのまま自分の店でだせば、仲介業者はいないし、安値で高品質な魚を提供できるじゃないか」と考え、13年前、ダウンタウンにアヒ&ベジタブル第1号店をオープンさせた。当然のごとく、周辺のオフィスで働く人たちや学生に瞬く間に人気の店となった。

寿司スペシャル $12

 

こうしてしっかりと基盤作りをし、サムさんはますます「高品質を保つ方法」を突き詰めるようになる。そして、2014年に魚市場から車で5分の場所に、2号店のディリンハム店をオープンした。しかも、店裏で魚をさばいて品質管理ができる設備まで整えたのだ。「これで全て自分が監督でき、品質を保つことができるようになった」と話す。ここまで他人の手を介さずに、徹底して魚の質を守ろうとしている店は他にないと自負する。

 

家族で気軽に行ける店を目指す

こんな一貫した姿勢に呼応して、店にはひっきりなしに客がやってきて注文の列が途切れる間がない。すると今度は「せっかく店内で食べていても、混んでいてゆっくりできないのは申し訳ない」と思い、それまで40席強だったディリンハム店を、倍以上の100席に拡張したのである。

 

カパラマショッピングセンターの中にあるディリンハム店は、ランチ・ディナータイムともに行列ができるほど大人気。昨年店内が拡張され、以前よりゆっくりと食事が楽しめるように

 

「あの店なら美味しい上に値段もリーズナブルだから家族や友達とまた行こう!と思っていただけるような“ファミリーフレンドリー”な店でありたい」と、誰でもいつでも気軽に行ける店にするのがサムさんの鮮明に描いているビジョンだ。

メニューも“新鮮でヘルシー”なものを常に試行錯誤しながら考案していると言う。1号店オープン当初は、10〜20種類程度だったそうだが、今ではケータリングも含め40種類以上ものメニューが揃っている。一番人気は、3種類(マグロ、サーモン、ハマチ)の新鮮な刺身が楽しめる“刺身スペシャル($16)”だ。その他、種類豊富な味噌汁付きのお弁当(各$12)やパーティ用の大皿メニューもロコたちに喜ばれている。生魚だけでなく、焼き魚であっても新鮮な魚を調理することをモットーとしており、店名にもある“Vegetable”にもこだわっていて、少しでも傷んでいる野菜を見つけたら廃棄し、新鮮な瑞々しいものをだすようにしているそうだ。

 

 

事業拡大しても決して品質は落とさない

今秋には3店舗目をアラモアナセンターにオープンすることが決まっており、いずれはオアフ島東部と西部にも店を構えることを目標としている。

「あまり事業を広げすぎても、品質管理ができなくなる恐れがあるので、フランチャイズという形は考えていません。全て自分の目が届く範囲でやっていくつもりです」と、どこまでも「安価で高品質なものを提供する」ことをモットーに、レストラン経営拡大を構想。そんな“お客様を裏切りたくない!”というサムさんの真摯な姿勢こそが、料理の隠し味のごとく、人々を惹きつけている本当の理由なのだ。

 

 新鮮かつ食べ応えある 厚みで、リーズナブル!

 オーナーのサムさん

 

常に鮮度を重視しているため、作り置きはせず、全て注文を受けてから作る。ロングセラーのスパイシーアヒも、オーダーを受けてから、新鮮なアヒと自家製のシークレットソースを混ぜて出す。刺身や寿司は、切り身が厚くどれも食べ応えがあるのもウリの一つ。これこそ、オーナー自らが、毎朝市場で魚を仕入れているからできることなのだ。「ハワイは毎日新鮮なアヒが手に入る場所である上に、市場の品質管理の設備もきちんと整っているので、輸入の冷凍した魚より断然安心して美味しく食べられます」と話す。

 

チラシ丼 $16

 

ディリンハム店

営業時間:9am~10pm 無休
電話番号:845-3500

住所:Kapalama Shopping Center内 1210 Dillingham Blvd.

 

ダウンタウン店

営業時間:月~金 9am~6pm 定休日 土日

電話番号:599-3500
住所:1126 Fort Street Mall(サブウェイ隣)
http://ahiandvegetable.com