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ハワイに住む人、訪れる人、すべてがシェアしあえる、オアフ島で最も活気あふれるコミュニティ。

オアフ島はじまって以来の大規模プロジェクトが進行中だ。土地の開発だけでなく海の再生も同時に行う、世界的にも画期的な街づくりだ。  

意外に知られていないかもしれないが、アラモアナ・ビーチパークの隣に位置するケワロ湾では、すでに海底に大型の浄化装置が導入され、海底のヘドロやゴミ、海水の浄化が始まっている。  

開発を一手に担うのは、全米最大手のデベロッパーである、ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーション(HHC)。  

ハワイ州をはじめとする米国18州で不動産開発を展開しているHHCは、米国で最も成功している不動産デベロッパーの一社だ。  

ワードビレッジの開発について、デヴィッド・R・ワインレブCEOは「これは住宅建設ではなく、ハワイの人々のための新しいコミュニティの創造です」と語る。エリアはアラモアナショッピングセンターから西側に広がる、カカアコ地区のウォーターフロント“ワードビレッジ”。約7万3千坪、東京ドーム5.5個分もの広大な区画が再開発される。  

建設されるのは4棟のレジデンス(計1000戸)とワールドクラスの商業施設、そして人と自然に優しい公園や遊歩道、自転車のシェアリング施設など。  

先行して建設された2棟のレジデンス“WAIEA”と“ANAHA”は、ハワイアンや地元住民を尊重し、山側に住むローカルの人々の視界を遮らないように、山と海に対して直角に建築するなど細やかな配慮を見せている。  

海開発は、ワードビレッジの真ん前のケワロ湾のヨットハーバーもハワイ州からHHCがリースし、海の浄化とマリーナの全面的な整備が行われる。  

太平洋の中心に位置するハワイならではの自然環境や、風土に根づく歴史が、ワードビレッジの考えと固く手を結び、人々が快適に暮らせるコミュニティ作りとして壮大なスケールで進んでいるのだ。  

それらの具体的プランと現状を、ハワード・ヒューズ・ホノルルの若き開発担当者たち、副社長のリース・ランドリュー氏、オフィシャル インテリアデザイナーであるヨシ白石氏、セールスエグ ゼクティブのトシ武井氏に聞いてまとめた。

 

  

The Cylinder Model with Yoshi Shiraishi(Interor Designer) and Toshi Takei(WV. Sales)  

 

(取材・文 奥山夏実)

 

生活の質を豊かにする、一貫したクオリティ オブ ライフ

ワードビレッジのビジョンは、生活の質を豊かにすることです。これは全てに一貫しています。開発を一手に担うハワード・ヒューズだからこそ計画的に実現できるプロジェクトです。  

“豊か”というのは、ゴージャスなことだけではありません。徒歩圏に、買い物やレストラン、フィットネスやエンターテイメントがあり、車を使わなくても歩いて暮らせる快適さです。とても人間的です。  

ビレッジを東西につなぐアウアヒ通りは、歩行者に優しい、広めに取られた歩道に生まれ変わります。渋滞や駐車スペースを気にせずに日々の生活をアクティブに過ごすことができます。   

ワードビレッジは官庁やオフィス街とも近いので、職住隣接の生活が送れます。  

海、空、虹、緑、全てが美しい自然環境のハワイで、自分や家族のためにプライベートな時間を有効に使える居住環境です。我々三人も、小さな子どもを育てている真っ最中なので、週末は家族との時間を大切にしています。ワードビレッジはすぐ目の前がビーチですので、海遊びには絶好のロケーションです。

ビレッジの前のケワロ湾のヨットハーバーは、ハワイ州から45年間のリース契約で、全面整備を任されました。すでに、湾内の海底の浄化作業は始まっていますし、ヨットハーバーも新しく造り直し、モダンなマリーナになります。アラモアナ・ビーチパークも、家族や友人とBBQなどが楽しめる美しい公園に生まれ変わります。

 

 

古代ハワイアンをリスペクトし、 コオラウ山の地下水を利用した水辺を再現。

タワーだけでなく、ビレッジにはビクトリアパークとゲートウェイパークという2つの広大な公園も作られます。公園にはワードビレッジ開発のエピソードもあります。それはもう何年も前のことですが、敷地調査をした時に、地下の水脈を発見しました。この地には古代ハワイアンの時代から利用されてきたコオラウ山脈からの水源があったということです。それが前の開発で地下水路に工事されていた。島にとって水は大変貴重な生活の糧です。だったら昔のハワイアンが山からの恵みの水を使っていたように、自然回帰しようというアイディアが生まれた。ワードビレッジではハワイアンをリスペクトして、公園には水脈を利用した小川や池などを作ります。  

また歩くことが楽しいよう、遊歩道にはローカルの植物を植えて木陰を作ります。この2つの公園は、ワードビレッジの住民たちのコミュニティゾーンであるばかりでなく、外から来る人々とも交流できる場所にします。公園ではヨガクラスやファーマーズマーケットが開かれます。ドッグパークもありますよ。

最新のテクノロジーは随所に導入しますが、ハワイという風土を大切に、心の豊かさを感じられる街づくりをします。  

自転車に乗るのも楽しくなります。バイクロードは必ず確保する予定ですし、駐輪場も各所に設けます。ハワード・ヒューズのロゴマークがシンボルの駐輪場です。排気ガスを出さず、私たちの運動にもなる自転車は、エコフレンドリーの象徴ですから、将来的にはバイクシェアリングができるシステムも導入します。

 

 

住まいの中でのセキュリティは二重三重の安全性を確保しますが、ワードビレッジでは屋外にいても安心して過ごせるよう、不審者などが入りにくい対策を講じます。  

一つは夜間の照明。暗がりを作らずに、程よい照明によるセキュリティです。そしてもう一つ、人材を配してプライベートパトロールを行います。どちらもソフトで目立たない安全対策ですが、新しい都市スタイルとしての効果的なトレンドです。

 

 

100%、再生可能エネルギーに シフトするハワイ。

ハワイ州政府は“ハワイ・クリーンエネルギー・イニシアチブ”(HCEI)という法律を作り現在、太陽発電や風車発電、地熱発電などの再生可能エネルギーの導入を推進しています。大胆な数値目標も公表され、2030年までに再生可能エネルギーを70%に達成し、2045年までには化石燃料を捨て、100%再生可能エネルギーの島に生まれ変わると計画されています。  

ワードビレッジは、水と電力の節約、資源の再利用などを含むサステイナブルな取り組みで、人と自然に優しい未来都市の先陣を築いているのです。

 

 

ハワイ初、LEEDプラチナを取得。このエリアが積極的に環境改善に 取り組んでいることの証明です。

米国には、グリーンビルディング協会が定める、環境にやさしい建築を評価するLEED(Leadership Energy & Environmental Design)プログラムが存在します。 任意の認証制度で、下記のような項目を細かく評価したポイント(最高125点)の合計で、プラチナ、ゴールド、シルバー、認定とランキングされます。

〈評価ポイントの例〉  

○建築物(敷地)の持続可能性・交通の便。  

○水効率 ・節水性、雨水利用。  

○省エネと再生可能エネルギーの使用。  

○資材の再利用・リサイクル率。  

○屋内環境の快適さ。  

○設計プロセスなど。  

○立地条件の選定。  

ハワード・ヒューズは、ワードビレッジ内のすべての施設で最高位のLEEDプラチナを獲得しました。これほど広大なエリアがプラチナ認定されるのはハワイ初の快挙です。電気はすべてLEDで、エアコンを使わなくてもすむ窓ガラスの採用など、最新の節電の工夫が施されています。マテリアルも自然素材が中心で、化学物質が含まれていない資材を使っています。人と自然に優しい、エコフレンドリーな街が誕生するのです。

 

 

ハワード・ヒューズハワイ本社ビルは 地域交流の場としても開放。

ハワード・ヒューズのハワイ本社ビルは、ワードエリアのランドマーク的な存在だ。このハニカム(蜂の巣形)な外観を設計したのは、ウラジミール・オシポフ。世界的にも著名な、ハワイを代表するミッドセンチュリーの建築家だ。  ビル内には、ワードビレッジ全体のジオラマや、開発のビジョンを伝える映像が観れる部屋がある。階上には4棟のレジデンス“WAIEA”、“ANAHA”、“AE’O”、“GATEWAY TOWERS CYLINDER”のモデルルームもあり、誰でも無料で見学できる。  

またコートヤードでは、屋外映画館でのシネマ上映や、地元グルメが楽しめるコートヤード・ブランチなども開催。地域交流の場として開放されている。

 

 

詳細はこちら https://www.wardvillage.com