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アロハ~、スターツハワイの池田多聞です。このコラムも第10回を迎えました! これからもよろしくお願いします。

 

さて、“ハワイアンタイム”という言葉をご存知でしょうか? なんとなく心地良い響きですが、日本的に言っても、世界標準(先進国)で翻訳しても、“いい加減”という言葉がピッタリだと僕は思います。あるクライアントが「フランスも相当ひどい」とおっしゃっていましたが、期日を守らないという点では双璧でしょうか。

ハワイは、進出計画を事前公表したスケジュール通りに進めるという事は至難の業です。一番の理由は、建築申請の受理および同許可を受け持つ、ホノルル市のDepartment of Planning and Permitting(DPP)の対応がとてもスローだからです。   

これが多くの事業者の悩みの種となっています。定時の勤務時間内で、自分のペースで仕事をこなすというスタンスで働いているせいか、申請書類がどれだけ溜まろうが遅れようが関係ない、といった感じが見受けられます。ワイキキに関しては、これに輪を掛けてWaikiki Special Districtの特区許可が必要となるため、日本では考えられないような規制(看板や外壁デザインなどの外観、レストランを営業する場合の排気システムの徹底など)が存在します。

事業進出を考えている方はそれらの制約について的確にアドバイスをもらってください。具体的に申請を進めるに際しては、ホノルル市とより良いパイプがあり、実績・評判ともに間違いのない設計士にヒアリングと許可申請を依頼されることをお薦めします。事実、要注意のイエローカード、レッドカードの方達がいらっしゃいます。

なお、現在、ホノルル、特にカカアコ地区のコンドミニアムは建設ラッシュですが、正式な許認可がおりる前に必要な工事を進めてしまう開発業者は多々あります。

仮に、許認可前工事のペナルティーを支払う事になっても、早くプロジェクトを竣工させて各ユニットを引渡す事ができれば、その方が、事業収支の改善につながるからです。

それほど、ホノルル市の許認可システムは程度が低く、対応が遅いことを理解の上、進出計画を進めていただければ、ストレスを少しは軽減できるかもしれませんね。

 

スターツ・インターナショナル・ハワイ 池田 多聞(RA)