カーク・コールドウェル市長は、ワイキキ・クヒオ・ビーチパークのパビリオンの使用に関する取り締まりを強化する意向である。この場所は、寝泊りするホームレスや、犯罪やドラッグの使用がはびこっている。公共のビーチスペースを元の姿に戻すため、もっと商業用の場所に作り替えることを市長は検討している。
地域住民はパビリオン周辺に対して不満を表明している。法の穴のため、ビーチはホームレスや物乞いをする人、薬物乱用者の天国になっているからである。
ホノルル警察署は、市の「シット・ライ法」を使い、ワイキキの歩道で寝るホームレスを一掃したが、警察はホームレスをパビリオンや芝生エリアから動かす権利を持っていない。なぜならば、それらのスペースは公園とみなされており、歩道ではないからである。
結果として、今まで以上のホームレスが、パビリオンやその周辺に集まるようになってしまった。
警察がホームレスたちを取り締まれるのは、彼らが他の法に違反した場合や、公園の閉鎖時間に公園内にいた場合だけである。公園は午前2時から午前5時まで閉鎖されている。
スターアドバタイザー紙の記事がきっかとなって、市長はジョーゼット・ディーマー副マネージング・ディレクターと、市のスポークスマン、ジェシー・ヴァン・ダイク氏と一緒にパビリオンを視察したと市長は述べている。
隣接する公衆トイレはきちんと整っており、パビリオンは清潔だったのを嬉しく思うと市長は述べ、公園の職員の努力に感謝を述べている。公園の職員らは、毎日排泄物を片付けているのである。しかし、芝生で寝ている人やマリファナを吸っている人も見かけたと市長は報告した。
警察はワイキキの取り締まりを積極的に強化していると市長は話している。3月22日の週、パビリオンがあるクヒオ・ビーチパークで、警察は喫煙4件、酒類販売違反1件、飲酒1件、スケートボード違反1件、わいせつ行為2件で違反切符を発行した。また、公園閉鎖の警告2件、公園閉鎖中の違反11件と逮捕2件があった。
それ以来、1時間に1回の見回りも含めて警察にパビリオンの取り締まりを強化するよう市長は要請していた。
昨年5月、市はプライベートのベンダーやサービス・システム協会と提携し、クヒオ・ビーチのパビリオンにカフェをオープンした。このパビリオンは、ホームレスや薬物乱用者の巣窟となっていた場所である。違法侵入者を追放し、台無しになっていたパビリオンを、少なくとも日中はレストラン(ワイキキ・グラス・シャック・ビストロ)にすることに成功したのである。
また、この試みにより雇用が発生し、市には追加収入をもたらすことになった。
コールドウェル市長は、他のパビリオンにはどんなサービスが適切か、フィードバックを求めている。今までのところ、市長は、クヒオ・グロイン近くのパビリオンを、海水浴客が荷物を預けることができるロッカー付の雑貨店にすることを考えている。