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1月のホテル稼働率低下

Bynikkansan

3月 20, 2015

3月20日金曜日に発表された最新のホテルレポートによると、ハワイ州全体のホテルの稼働率が、今年1月77.5パーセントまで落ちていることが分かった。

1月にハワイ州のホテルに宿泊した観光客数は、マウイ島をのぞいてすべての主要諸島で減少していた。このため、州全体の稼働率が低下した。

金曜日に発表されたホスピタリティ・アドバイザー社とスミス・トラベル・リサーチによって発表された最新のホテル・フラッシュ・レポートによると、1月のホテル稼働率は2パーセンテージポイント低下して77.5パーセントだった。

州全体の1月の1泊の平均宿泊料金は、主要諸島すべてで値上がりし、前年比2.4パーセント上昇の254.62ドルだった。しかし、1部屋における利益が前年に比べて十分に上昇したのは、マウイ島とカウアイ島だけだった。州全体のホテル収益は、1.4パーセント低下して4億8200万ドルだった。

「プレミアム料金を喜んで払う人もいますが、価格への抵抗も目にするようになりました」と語るのは、ホスピタリティ・アドバイザーのジョセフ・トイ社長CEO。「2015年も拡大し続けると思いますが、昨年に比べると予約が減少し、価格が戻る可能性があります。」

アメリカドルの高値や、他の宿泊施設を探している観光客の増加を含めて、いくつかの変化が2015年のホテル稼働率に影響を与える可能性がある。

他の通貨に対する米ドルの高値は、ハワイ観光に影響を与えていると、ハワイ・ビジター・アンド・コンヴェンション局マーケットインサイト部のクリス・キャム・上級局長は述べている。

「海外からのビジターに対して、ハワイのバケーション価格は上昇しています。一方、アメリカ人にとっては海外旅行に行きやすくなっています。海外旅行に行きたいアメリカ人にとっては、ハワイの競争相手の方が手ごろな価格なのです」とキャム氏。

1月のハワイ観光客は0.7パーセント増加していたことをハワイ観光局は伝えているが、多くの観光客がタイムシェアやコンドミニアムなどホテル以外の宿泊施設を選んでいるとトイ社長CEOは述べている。

「1月の観光客数は70万人で、飛行機の利用者は2.8パーセントの増加でした。しかし、ほとんどの宿泊施設の利益は最高だったとはいえません。観光客はいったいどこに宿泊しているのでしょうか?」ハワイ・ロッジング・アンド・ツーリズム協会のジョージ・シジゲッティ社長CEOは述べている。

ホテルの収益にも1月は注目すべき変化があった。ホテル稼働率の指標として長らく最良と考えられていた1部屋1泊の宿泊料金(revPAR)は、その部屋が埋まっているかどうかは関係ない各部屋の料金である。ハワイで最も活発な観光マーケットであるワイキキの宿泊料金が、1月に前年比3.8パーセントも減少したのは、このためである。ワイキキの宿泊料金は、この4年半以上で初めて182.09ドルまで低下した。

ハワイ州のホテルの部屋の42パーセントがワイキキにある。ワイキキのホテル稼働率は、2.6パーセンテージポイントの低下、82.5パーセントで2015年をスタートした。

オアフ島1月のホテル稼働率は、3.2パーセンテージポイント低下の81.2パーセントだったが、宿泊料金はわずかに0.3パーセント上昇の223.10ドルだった。これは1月の新記録である。しかし、宿泊料金の新記録では、稼働率の低下を埋め合わせをすることはできなかったとトイ氏。結果として、1部屋1泊の料金が3.5パーセント低下、181.18ドルとなった。