消防隊員と海軍は数日前に捜索を打ち切ったものの、行方不明のハイカー、デイレン・プアさんの家族と友人は、私的に捜索を続けている。クラウドファンディングを通して1万ドル近い寄付が集まったおかげで、ヘリコプターや偵察機を導入した捜索も行っている。プアさんは見知らぬ人と一緒だった。
「こんなにたくさんの人を目にすると圧倒されます。彼らは家族のことを知らないけれど、ただただ一緒に手伝ってくれているのです」息子がプアさんの同級生で友人だというハワイ島のカヴェヒ・イナバさんは語る。「プアさんがいると思われる場所に関する報告がいくつかあります。無線で撮影した写真もあり、彼がいた可能性のある場所を割り出しています」
しかし、今のところ私的捜索でもプアさんの手がかりはつかめていない。18歳のプアさんが最後に目撃されたのは2月26日。プアさんはコオラウ山脈にハイキングに行くために、ワイアナエ・コーストを出発していた。
イナバさんは、パラダイス・ヘリコプターズを所有する友人に連絡したところ、友人は快くヘリコプターとパイロットを実費で提供してくれた。また、ハワイ島のプロカメラマン、トム・クアイリさんとブルース・オオモリさんが、ヘリコプターからテレフォトレンズを使って写真を撮影してくれたという。
捜索費用は、gofundme.com によって集められた。
ウェブサイト「Aloha no Moke Pua 」は、アリシア・イリケア・ディンズラー・カムさんによって作成された。カムさんは、プアさんが通っている学校の教師である。
3月9日月曜日午後8時までに、このサイトで目標の8,000ドルを上回る9,695ドルを集めることができた。
イナバさんは、パシフィック・ヘリコプター・ツアーズもチャーターした。
ヘリコプターからの調査を担当しているクアリイさんとオオモリさんは、自分の時間を割いてオアフ島に向かった。プアさんを見つける際の役に立つように、2人は鮮明でクオリティの高い写真を撮影することを望んでいた。
「1日のつもりでここに来て、今日で3日になります」とクアリイさんは月曜の午後に語った。「最後のフライトは今日の午後です。悲しいことに、私たちはまだ何も見つけていません。プアさんの家族と顔をあわせ、何も見つけることができずに帰るのはつらいことです」
また、捜索には訓練された追跡犬ミアも導入された。この犬は、マウイ・サーチ・アンド・レスキューが所有している。
プアさんの捜索のために広範囲でハイキングをしたデイヴィッド・コンセプションさんは、フェイスブックに自分のページにプアさんの写真を掲載し、プアさんの父親と悲しみを分ちった。
この捜索がどれくらい続くかは、はっきりしていない。