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ラインにからまったクジラの救出が難航

Bynikkansan

2月 17, 2015

合成繊維のラインにからまったクジラを救出する作業が進められているが、悪天候と荒れ模様の海のため、作業が難航している。

45フィート・45トンのザトウクジラが最初に発見されたのは、13日金曜日午後遅く、ハワイ島ヒロ沖約45マイルのところだった。しかし、場所を確認して救助に向かうには時間が遅かった。しかし、翌土曜日にはクジラを見かけたという報告がなかった。「ウェスト・ハワイ・トゥデイ」は。悪天候のためだろうと報告していた。

州当局は、ラインにからまったクジラについての報告をいくつか受けている。クジラは日曜現在、赤いブイをつけており、コナ・コースト沿いに南に進んでいた。

観光客を乗せたツアーボートが、救出作業員らが到着するまでクジラに付き添った。クジラは見たところ大丈夫そうだが、尾びれをうまく使うことができず、ヒレの動きに頼っていたとこのボートのキャプテンは報告している。

クジラの動きを追跡するために、作業員らは衛星タグをクジラに取り付けることに成功した。クジラは荒れ模様の潮流れの中に移動してしまったので、月曜日の救出作業は延期された。

国立海洋大気圏局の魚類部門と、ハワイ諸島ザトウクジラ国立海洋保護区は、このくじらをモニターし、ラインを取り除く機会をさがしてる。

市民がこの問題を自分の手で解決しようとしないよう、当局は呼びかけている。ザトウクジラは絶滅危惧種に指定されており、ハワイの海で100ヤード以内に近づいた場合、政府によって25,000ドルの罰金が課される。

当局によると、最多で1万頭のザトウクジラが、冬になると出産のためにハワイにやってくるという。

ハワイの海と、北太平洋で、クジラは漁業網や合成繊維のラインなど海洋ゴミにからまることがある。

ラインなどがからまった状態は、クジラにとって危険であり、結果としてクジラが溺れたり餓死したり、ケガをしたり、病気に感染する場合もあり、船の衝突に影響されやすくなると海洋保護区の職員は説明している。