昨年ハワイで麻疹に感染したのは15人だったが、その前の3年間は感染者が1人もいなかった。幼児も含めて、予防接種を受けていない人は、自分だけでなく他の人にも感染の可能性を与えることを厚生省は懸念している。
ハワイで最も感染者が多かったのはカウアイ島だった。バリとインドネシアの旅行の後、予防接種を受けていなかった3人の大人が麻疹に感染したまま家に帰り、他4人も感染したと州厚生省免疫局のロン・バラハディア局長が報告している。
ハワイにおける麻疹の予防接種率は、3歳以下の子供は93パーセントと高いままである。3歳以下には予防接種が推奨されており、全米平均は91パーセントである。しかし、一部に予防接種への反対運動があり、カウアイ島は反対者が最も多い。
昨年、カウアイ島で幼稚園に入園した園児のうち8パーセントが「宗教上の理由」で予防接種の例外を求めた。同様のケースはオアフ島では1パーセント以下、マウイ島とハワイ島では4パーセント以下だったと州厚生省のデータで報告されている。この10年間で、このパーセンテージはだいたい2倍に増えている。ホームスクールの子供は、この数字に含まれていない。
2000年、アメリカ国内で麻疹に感染した人はいなかった。しかし、その後感染者が出るようになった。昨年全米で報告された感染者は644人である。これは前年の3倍以上であり、2012年の11倍だったとアメリカ疾病コントロール予防センターは報告している。
麻疹感染のペースは減少していない。今年1月だけでも14州で102人が感染しており、そのほとんどが最近のディズニーランドでの発症に関連している。そして先週、シカゴのデイケアセンターに出席した1歳以下の幼児5人が、麻疹と診断された。
疾病予防コントロールセンターは、12か月から15か月の間に最初の予防接種を、4歳から6歳の間に2度目の予防接種を受けることを勧めている。