科学、技術そしておもちゃの融合の極致とも呼べる『レゴ』は、今や教育のツールとしても使用される組み立てブロックだ。非営利団体FIRST主催のレゴリーグ・ワールドフェスティバルに、今年ハワイから同じ小学校の2チームが参加する。昨年の12月に行われた州のチャンピオン大会で優勝と準優勝を飾ったのは、どちらもパールシティ・ハイランズ小学校のチーム。この2チームがヒューストンで19日に始まるワールドフェスティバルの出場権を獲得した。「皆とても興奮しています。州を代表することになり大変光栄です」と、同小学校のコーチの1人であるジャン・リーさんは語った。同小学校の5年生ガリッカ・パンさんは、大会は楽しく緊張感も好きだと話す。ハイランズ校のチームが対するのは、39か国以上から集まった数千人の生徒達なのだから緊張感は相当なものになりそうだ。
大会は、ロボット制作とリサーチプロジェクトの発表、さらにロボットデザインと彼らの表現意図についての審査が評価の対象となる。もう一人のコーチ、ゲイリー・カネモリさんは、「この大会で最も大切なのはチームワークです。得点の3分の1は、チームとしての協調性やお互いへの態度が評価されます」。11歳のジェイン・ルアさんは、「全員がロボット技術や数学について熟知している訳ではないので、皆のアイディアを持ち寄って個人では生み出せないような創造力を発揮するのが重要なんです」。ロボットを操作し課題をこなす競技は楽しいことばかりではないが、コーチは学びこそがゴールのひとつだと語る。「生徒達にもよく話している本質的価値は、勝利よりも発見や学びこそが重要だということです」とリーさん。ハイランズ校のチームが出場するのは9歳から14歳までに限られたカテゴリー。生徒、両親、コーチ、教師達の総勢46名がハワイを発ちヒューストンへ向かう。