カウアイ島北部の海岸に、明らかに燃料タンクとみられるタンクが2つが約1マイル離れて漂着し、近隣住民は懸念を示している。
12月26日金曜日朝、マクア・ビーチでロリ・スティットさんがタンクの1つを発見した。フジツボに覆われ錆びついた容器からは、プロパンガスが漏れている匂いがしたという。スティットさんのボーイフレンドが容器を海からひきあげ、スティットさんが警察に通報した。
続く土曜日、スティットさんは、4フィートを超えるタンクがまだビーチに転がっているのを発見した。観光客はすぐ近くで寝そべっている。
「これは撤去するべきです。市民の安全が心配です」とスティットさんは電話で述べた。
観光客に注意を促したところ、容器上部の圧力開閉バルブが開いているため、心配はないと男性の1人は話していたという。
スティットさんはタンクの写真を撮り、州土地自然資源局にフェイスブック経由で写真を送った。
その場所から西に約1マイルの地点で、2つめのタンクが土曜日にビーチに転がっていた。中身が地面に流出していたと、マーク・ソップランドさんと妻のナンシーさんが報告している。ふたりがタンクを発見したのは木曜日だった。
2つのタンクはハエナ・ステイトパークの両端に漂着していた。どちらにも出所を確定できるようなラベルはなかったが、2011年日本で発生した津波の漂流物の可能性が疑われている。
マーク・ソップランドさんによると、妻のナンシーさんが最初にタンクに気づいたのち、誰かが水際からタンクを移動し、石かなにかで穴を開けたようである。
「何か泡のようなものがもれていました。何が出てきたのか誰も知りません。危険な状況の一種です」とソップランドさん。警察に通報すると、土地自然資源局から通告があると伝えられた。
タンクは40から50ガロンのウォーターヒーターくらいのサイズで、上部に圧力開閉バルブがついているとソップランドさんは説明した。また、週の前半にガスがもれている匂いを感じたという。
カウアイ・カウンティのスポークスウーマン、サラ・ブレイン氏が土曜日にEメールで報告したところによると、リマフリ・ガーデン保護区付近に漂着したタンクの通報に、金曜日、消防隊員が対応したという。市民の健康と安全に切迫した危険はないと判断し、消防隊員は周囲をテープで囲み、州にタンクの撤去を要請した。
州はこの漂着物を破棄する予定であるとブレイン氏は伝えている。
「タンクが撤去されるまで、当局はテープの境界を越えないよう市民に注意を促します」
漂着物は一般的に大雨が続いたあとに岸に打ち上げられることが多いとブレイン氏は述べた。