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第1回 ホノルル・ビエンナーレ開幕

Bynikkansan

3月 10, 2017 ,

会場となるThe Hub (旧スポーツオーソリティ)

 

 

日本からは草間彌生氏の作品も出展

 

現代アートの祭典、第1回ホノルル・ビエンナーレが2017年3月8日(水)~5月8日(月)開催される。ビエンナーレとは、イタリア語の2年に1回という意味。ビエンナーレの語源となった、ヴェネツア・ビエンナーレは100年以上の歴史を誇る視覚芸術の祭典だ。

 

ハワイで初となる今回のスローガンは、「今、ここの渦中から(Middle of Now | Here)。太平洋地域をつなぐハワイに、太平洋諸島、アジア、北米、オーストラリア、ニュージーランド、そして日本から、美術作品と共に作家も招聘される。ダイナミックな現代アートを鑑賞し合うことで、グローバルな交流の場を提供する。

 

展示の中心はワード地区内のThe Hub(元スポーツオーソリティ)や、IBMビルディングなど。ホノルル市庁舎やフォスター植物園、ビショップ博物館、ホノルル美術館、シャングリ・ラ邸などにも作品が展示されている。ハワイならではの建造物や屋外空間の中で、作品はどんな輝きを放つのか興味深い。

 

フォスター植物園に展示されている草間彌生氏の作品

 

7日のプレス発表会では、 ホノルル・ビエンナーレの指揮者で、森美術館館長、日本を代表する美術評論家でもある南條史生氏や、キュレーターのナヒラカ・メイソン氏から挨拶があった。 南條氏は「太平洋地域の中心となるハワイという場は特別な場所。ここで異文化交流、コミュニケーション、アイディアの交換が行われ、たくさんの人が来て楽しむことで、ハワイの新しい地平が広がる」と話した。また、メイソン氏は「今、ホノルルはワード開発などで飛躍のターニングポイントにあり、そこに多くの集めることができてすばらしい」とコメントした。

 

プレス向けのイベントで登壇した南條氏(左から2番目)

 

作品の展示のほかに、異文化交流と現代アートについて広く知ってもらう無料プログラムも開催している。プログラムの詳細は下記URL。 (取材・文 袰岩奈々)

 

◎The Hub of Honolulu Biennial, Ward Village (ホノルル・ビエンナーレ会場)

住  所:333 Ward Avenue, Honolulu, HI 96814

開館時間:12:00PM-7:00PM 水曜日を除く毎日

入 場 料:一般$10、大学生、シニア(62才以上)$5、18才以下 無料、パス$25(1回購入すると期間中The Hubの展示会場に 本人とゲスト1人は無料で入場できる)

展⽰会場⼀覧:アーツ・アット・マークス・ガレージ、バーニス・パウアヒ・ビショップ・ミュージアム、フォスター植物園 、プリンスワイキキ(旧名ハワイプリンスホテルワイキキ)、 ホノルル・ハレ(ホノルル市庁舎)、 ホノルル美術館 、The Hub at ワードビレッジ、 IBM Building at ワードビレッジ、 シャングリ・ラ邸、イスラムアート&⽂化センター

 

ホノルル・ビエンナーレ2017:アート「今、ここの渦中から」ウェブサイト www.honolulubiennial.org (英語)